性別 | 牝 | 毛色 | 鹿毛 |
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生年月日 | 2015年3月10日 | 所属 | 美浦・国枝栄厩舎 |
父 | ロードカナロア | 母 | フサイチパンドラ (母父:サンデーサイレンス) |
戦績 | 15戦11勝 (11・2・1・1) |
生産者 | 北海道安平 ノーザンファーム |
馬主 | シルクレーシング | 騎手 | C.ルメール、戸崎圭太 |
おもな 勝ち鞍 |
桜花賞(2018),オークス(2018),秋華賞(2018),ジャパンC(2018,2020), ドバイターフ(2019),天皇賞(秋)(2019,2020),ヴィクトリアM(2020), シンザン記念(2018) |
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シンボリルドルフが1986年にG1を7勝して引退したあと、多くの馬がその記録に挑んできた。ダートでは2009年にヴァーミリアンがその記録を破り、その後もエスポワールシチーやホッコータルマエ、コパノリッキーが続いたが、芝ではなぜか超えることができず、長い間、芝G1の最多勝記録は7勝という時代が続いた。
芝G1 7勝馬の数は、シンボリルドルフから2017年に達成したキタサンブラックまで6頭(JRA G1 6勝と海外G1 1勝のジェンティルドンナ含む。ほかにテイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカ)。実に30年以上も破られなかった。そのため、一部では「シンボリルドルフの呪い」とまで言われていた。
しかし、その記録がとうとう破られる日がきた。それを実現したのは、牝馬のアーモンドアイ。ところがG1 7勝目を達成したのが牝馬限定のヴィクトリアMだったこともあり、シンボリルドルフやディープインパクトを超えたとは言わせないという意見も、ネット上では多く見られた。
超えたか超えていないかは、人によって見方が異なると思うが、少なくとも歴史に残る名馬の1頭であることは間違いないだろう。
3歳(2018年)
そんなアーモンドアイが最初に注目されたのは、2018年のクラシック1冠目桜花賞だった。この年は、阪神JFとチューリップ賞を含む4戦4勝という素晴らしい成績をあげてきたラッキーライラックが、1.8倍の圧倒的な1番人気に推される。初戦の新馬戦を2着と取りこぼし、その後未勝利戦、牡馬相手のシンザン記念と連勝してきたアーモンドアイは、3.9倍の2番人気。
ちなみにアーモンドアイは生涯で15戦したが、これが唯一の2番人気で単勝倍率が3倍を超えたのもこの桜花賞だけだった。
個人的にはラッキーライラックとアーモンドアイは互角と見ていたが、実績的にも関西という地の利からも、ラッキーライラックやや有利という見立てだった。
レースでは、やや速めの流れを先行したラッキーライラックが、残り200mで先頭に立つ勝ちパターンに持ち込む。ところが後方2番手から1頭だけ別次元の脚で追いこんできたアーモンドアイが、ラッキーライラックを並ぶ間もなく交わすと、1 3/4馬身差をつける快勝。見事に1冠目を奪取する。
その上りは33.2と、2番目の馬より1秒も速く、まさに衝撃的な勝ちっぷり。桜花賞の舞台では見たことのないような末脚だった。
続いてアーモンドアイは2冠を目指してオークスに出走するが、そこで問題になったのが父ロードカナロアという血統と、マイルでこそと思わせる桜花賞のあざやかな勝ち方だった。2400mは長すぎるのではないかと思われたのだ。
ロードカナロア自身、もっとも強いパフォーマンスを見せたのは芝1200mのレースだったし、その時点で産駒の平均勝ち距離は約1470m。データからも、アーモンドアイの距離不安をあげる声が多かった。
しかし個人的には、この時期は距離適性よりも能力や調子が結果に影響することが多いことや、後方から行く脚質などから、あまり心配はしなかった。
そしてレースでは、アーモンドアイは予想よりも前目のポジションを取ったものの、しっかりと折り合って進み、直線では先に抜け出したリリーノーブル、ラッキーライラックを並ぶ間もなく交わすと、2馬身差で快勝。あっさりとクラシック2冠を達成した。
勝ちタイムは、3歳時に3冠とJCまで勝った名牝ジェンティルドンナのオークスレコードに、0.2秒差の2.23.8という優秀なもの。すでに同世代の牝馬に敵はなく、3冠も確実ではと思わせるパフォーマンスだった。
アーモンドアイ 2018年5月20日 オークス出走時 東京競馬場
オークス上位馬では唯一ラッキーライラックが出てきたものの、ローズSを使えないという誤算があっての参戦。またトライアルで強いパフォーマンスを見せたノームコアが回避し、単勝オッズは1.3倍の一本かぶりとなった。
そして期待通りに、ほぼノーステッキで1 1/2馬身差をつけて牝馬3冠を達成。牡馬も含めて3歳勢では、No.1の力の持ち主という印象を抱かせる勝ち方だった。
次走はジェンティルドンナも3歳で制したジャパンCに参戦。3歳時のジャパンCでジェンティルドンナは6.6倍の3番人気だったが、アーモンドアイは古馬牡馬勢を相手に1.4倍の1番人気。
相手は決して弱いわけではなく、大阪杯を勝ったスワーヴリチャードや前年の菊花賞を勝ったキセキ、ほかにもシュヴァルグランやサトノダイヤモンドなどのG1馬がそろっていたので、いかに3冠での強さが高く評価されたかがうかがえる。
そんな歴戦の牡馬を相手に、アーモンドアイはパドックでも堂々とした姿で周回し、3歳牝馬離れしたその様子に驚かされた。
そんなアーモンドアイを、ルメール騎手はいつもよりも前に行かせる。逃げるキセキを見る2番手を追走。キセキのつくるペースは1000m59.9と淀みのないもので、それを3馬身差で折り合って追う。そのまま4コーナーを回って直線へ。
直線に入ると、追い出したキセキに対して、アーモンドアイのルメール騎手は手綱を抑えたまま楽についていく。そして残り300mで1頭分外に出して追い出すと、じりじりとキセキとの差を詰めていき、残り200mを切って先頭。この時点で3番手スワーヴリチャードには5馬身ほど差をつけ、その後方から差してくる馬もおらず、勝ちは確定的。
そのまま伸びると、キセキに1 3/4馬身差をつけて1着でゴール。初の古馬相手のG1を圧勝で制した。
しかし驚かされたのはそのあとだった。何気なく確認した掲示板の勝ち時計は2.20.6。まだレコードの表示はついていなかったが、その見慣れない数字に、一瞬何が起きたのかわからなかった。
それまでの東京芝2400mのレコードといえば、ホーリックスとオグリキャップの叩き合いの末に生まれた2.22.2という2並びが印象的で、それを更新したアルカセットの2.22.1にも驚かされたが、それらとあまりにもかけ離れたタイムでピンとこなかったのだ。
その後、時間をおいて点灯した「レコード」の赤文字に、ようやく事態を理解すると同時に、改めてそのとてつもないタイムに驚かされた。こんなタイムで走って、はたして大丈夫なのだろうかと。レコードを1.5秒更新するというのは、とんでもないことなのだ。しかも馬場の荒れた開催最後に。
ジェンティルドンナがオルフェーヴルとのたたき合いを制して、3歳でジャパンCを勝った時も驚いたが、アーモンドアイのパフォーマンスはそれを上回り、歴史的な名牝になると思わせるに十分なものだった。
アーモンドアイ 2018年11月25日 ジャパンC出走時 東京競馬場
4歳(2019年)
文句のない成績で2018年の年度代表馬に選ばれたアーモンドアイは、2019年春にドバイ遠征を敢行する。ドバイターフ(G1 芝1800m)で2歳上のヴィブロス以下に快勝して、初海外G1制覇とG1 5勝目を飾ると、一時は凱旋門賞挑戦の話もあったが、結局国内に専念することとなり、帰国初戦は安田記念に出走してきた。海外帰りのコンディションや桜花賞以来のマイル戦などの懸念がありながらも、アーモンドアイは1.7倍の1番人気に支持される。
ところがスタートで大きく不利を受けたアーモンドアイは、後方からのレースを余儀なくされる。直線でも前がふさがり、ようやくあいたのが残り400m。そこから究極ともいえる32.4の上りで追いこむも、好位からすすめたインディチャンプと逃げたアエロリットにクビ+ハナ及ばず3着に惜敗。デビュー戦以来久々の敗戦、かつ初めて連対を外すという結果となった。
アーモンドアイ 2019年6月2日 安田記念出走時 東京競馬場
レースも期待にたがわぬもので、好位を追走したアーモンドアイは、直線残り400mで内ラチ沿いからスパートをかけると、外のサートゥルナーリアやダノンプレミアム、そして逃げたアエロリットも交わして一気に突き放す。
最後はルメール騎手が追うのをやめながらも3馬身差をつける完勝。それでいてトーセンジョーダンのレコードタイムに0.1差の1.56.2という勝ちタイムを記録し、すでに国内に敵なしを印象付ける勝ち方だった。
アーモンドアイ 2019年10月27日 天皇賞(秋)出走時 東京競馬場
後方の外につけたアーモンドアイだったが、最初の直線での歓声の影響か、掛かったように中団まで上がっていく。その後もルメール騎手が懸命に抑えようとするが、前に壁を作れずに引っ張りどおし。
それでも残り250mで先頭に立つが、残り200mを過ぎて大きく内によれて失速。ルメール騎手も追うのをあきらめて、次々と後続馬に抜かれていくシーンは、結構ショッキングなものだった。
結局勝ったリスグラシューからは1.8秒も離され、初めて着外となる9着でゴール。この敗戦がこたえたのか、この後は引退まで得意の東京競馬場で行われるG1のみに出走することになる。
5歳(2020年)
しかしその選択は、その後もたびたび物議をかもした。翌2020年春のヴィクトリアMを4馬身差で楽勝して、過去の名馬たちにならぶG1 7勝目を手にしたが、勝負付けの済んだ牝馬を相手に、得意の東京で勝っても、その価値は認められないという声が、ネット上でも多く上がったのだ。
シンボリルドルフやテイエムオペラオー、ディープインパクトとG1の勝ち数では並んだとはいえ、その意味は大きく異なり、強い馬とは言えないという意見を多く目にした。
そんな中で迎えた安田記念。単勝オッズは秋華賞と並ぶ、自身の国内G1では最低の1.3倍と圧倒的な支持を受けたが、記録となるG1 8勝目は実現してほしくないという投稿もたびたび目にしたし、中にはかなり強い言い方のものもあり、アーモンドアイのファンとしては心が痛むこともあった。
そんな声を抑えるような、圧倒的な勝ち方を期待したのだが、懸念もあった。それは前走からの間隔の短さ。アーモンドアイは全力で走りすぎるためか、レース後は熱中症のような症状でふらつきを見せることがあり、そのため十分に間をあけたローテーションが組まれてきた。
それまでは最短でも中5週とっていたのだが、この時は初めての中2週。前走が楽勝でダメージも少なく、体質も強くなったという陣営の判断だったが、前年勝てるレースを落としたことへのリベンジということもあっただろう。
スタートで出遅れたアーモンドアイは、直線は外に出して追い上げる。先に抜け出した前年の覇者インディチャンプは何とかとらえたものの、1歳下の桜花賞馬グランアレグリアには決定的ともいえる2 1/2馬身差つけられて2着と完敗。
安田記念との相性の悪さを感じるとともに、芝G1 8勝という壁は、かなり高いということを痛感させられた。やはり「シンボリルドルフの呪い」は、とてつもなく強力だったのだろうか。
アーモンドアイの次走は、ローテーション通り天皇賞(秋)となった。
この2020年は新型コロナの影響で3月の開催から無観客となり、それは秋まで続いた。ようやく10月に指定席購入者のみ入場できるようになったが、かなり人数制限がされており、声を出しての応援も禁止。静寂の中で行われるG1にも慣れてきたとはいえ、歓声がない競馬はさみしいものだった。
しかし競馬自体の盛り上がりはかつてないもので、10月には2週連続で牡牝の無敗の3冠馬が誕生するという快挙が達成された。
その余韻を受けての天皇賞(秋)。再びG1 8勝目をめざすアーモンドアイは、いつもどおり1.4倍と圧倒的な1番人気。1歳下の牝馬で宝塚記念を勝ったクロノジェネシスが4.4倍で続くが、あとの牡馬は2桁の倍率と、アーモンドアイの快挙への期待がかなり高まっていた。
個人的には安田記念のあっさりとした負けっぷりから、中2週の他に闘志の衰えもあったのではと心配した。しかし国枝師の自信にあふれたコメントに加え、追い切りの走りも、適度な気合できびきび歩くパドックもすばらしい出来を感じさせ、衰えはやはり杞憂だったかと思った。
アーモンドアイは注目のスタートを無難に決めると、外の好位につける。記録のかかった大舞台でも、落ち着いて折り合って走ると、直線は馬場中央へ。
残り400mを切って追い出すと、逃げるダノンプレミアムを追って2番手。坂を上って一気に伸びると、残り100mでダノンプレミアムを交わして先頭。テレビの画面に向かって懸命の声援を送る。最後は外からフィエールマンとクロノジェネシスが鋭い脚で伸びてきたが、1/2馬身差抑えて栄光のゴールに飛び込んだ。
いつもはニコニコとインタビューに応じるルメール騎手も、この時ばかりは感極まって涙を流し、そのプレッシャーの強さと、日ごろから特別な馬と公言するアーモンドアイへの思いが、ひしひしと感じられた。
そしてついに芝G1 8勝目を、しかも歴戦の古馬相手の天皇賞(秋)で達成したということで、その偉業は大きなニュースとなった。しかし一部には、JRA G1は7勝だとか、ヴィクトリアMはノーカウントとの声もあり、もう1戦予定されている最後のレースでの勝利で、そんな声を封じてほしいという想いも大きくなっていった。
候補としては香港もあったが、やはり得意の東京ということで、ジャパンCが引退レースとなることが発表される。当初より無敗の3冠牝馬デアリングタクトの参戦は予定されていたが、アーモンドアイの発表を受けて、無敗の3冠牡馬コントレイルの陣営からもきついローテーションながらジャパンC参戦が表明され、まさにドリームレースが実現することになる。
歴史的な一戦をぜひ生で見てみたいと、限られた指定席の抽選にチャレンジしてみたが、残念ながら当選できなかった。
さすがに無敗の3冠馬2頭が相手ということで、アーモンドアイもいつものような一本かぶりの人気とはならず、1番人気ながらもG1では桜花賞以来の2倍超えとなる2.2倍。2番人気コントレイル(2.8倍)、3番人気デアリングタクト(3.7倍)となり、4番人気のグローリーヴェイズは17.2倍と人気は3頭に集中。8番人気以降は100倍を超えるという異常なオッズとなった。
おそらく勝ち馬はこの3頭からでるだろうが、果たしてどの馬が勝つのか。予想では大いに迷った。それぞれ長所もあれば弱点もある。
最終的にアーモンドアイ中心と決めたが、その理由として国枝師が前年の有馬記念やその年の安田記念の反省として、調教で追い込まないようにしたという記事を読んだことが大きかった。勝ちたい気持ちから強めの調教をした結果、馬のテンションが上がってしまい、それがレースで折り合いを欠くことにつながったのだという。
たしかにこの時の最終追い切りでは、内から先行する馬に合わせたものの抜くことはせず、最後に少しだけ前に出るという、見た目には大丈夫かと思わせるものだった。しかしこれが逆に良かったのだろう。
レースではアーモンドアイは好スタートを切ったものの、外からキセキが前に行くと抑えて好位の内をキープ。デアリングタクトはやや掛かりぎみにいつもより前の中団につけ、その直後にコントレイルという隊列になる。
キセキは初騎乗の浜中騎手が、けれん味のない走りで後続にぐんぐんと差をつけ、向こう正面では10馬身以上離す。一瞬まずいかと思ったが、1000m57.9秒はさすがに速すぎた。
アーモンドアイは、やや掛かりぎみもグローリーヴェイズを壁にして4,5番手の内。その2馬身後ろにデアリングタクトとカレンブーケドールが並び、さらに2馬身後方にコントレイル。
アーモンドアイのルメール騎手は、内側の馬場が悪いことを当然わかっていただろうが、掛かることを恐れてわざと内に入れたのだろう。前のグローリーヴェイズは同じシルクの馬だし、直線は内をあけて皆外に行きたがるので、前がふさがる心配がないことも読んでいたと思う。
アーモンドアイは4番手で直線に入ると、案の定前は簡単に開いて、馬場中央に出す。残り400mの時点で先頭のキセキとはまだ50mほど差があったが、追い出すと徐々に差を詰めていく。
残り200mで前を行くグローリーヴェイズを捉えると、残り100m手前でキセキを交わして先頭。後方からはコントレイル、デアリングタクト、カレンブーケドールが並んで差してきて、それにグローリーヴェイズも加わるが3馬身ほど後方。
そのままアーモンドアイはゴールまで脚色衰えず、厳しい4頭の2着争いをしり目に、コントレイルに1 1/4馬身差をつけて芝G1 9勝目となるゴールに飛び込んだ。
終わってみれば、アーモンドアイは危なげないレース運びで2度目のジャパンC制覇。後輩の3冠馬2頭に今後を託して去っていくという、まさに絵にかいたような美しい去り際を見せてくれた。天皇賞(秋)では涙を見せたルメール騎手も、「今日はパーティです」とにこにこ笑っていた。
そして壮絶だった菊花賞から中4週という厳しいローテーションながら、最後はアーモンドアイに迫り2着に入ったコントレイル。粘るカレンブーケドールを最後にハナ差だけ交わして3着に入ったデアリングタクトも、3冠馬の意地を示し、すばらしいレースを見せてくれた。2頭とも無敗が継続できなかったのは残念だが、負けて強しのレース内容だったと思う。
競走生活の総括とその後
思えばアーモンドアイは、桜花賞から何度も驚くような強さを見せてくれたし、特に驚異的なレコードを出した2018年のジャパンCは衝撃的だった。また2019年の有馬記念で思わぬ大敗を喫したときはどうなることかと思ったものの、その後立て直して2020年には天皇賞(秋)、ジャパンCと連勝。芝G1勝ちの記録を9勝に伸ばすとともに、獲得賞金もキタサンブラックを抜いて過去最高になった。
2020年に2度目となる年度代表馬に文句なしに選ばれ、2023年には顕彰馬に選出されて殿堂入りを果たしている。
個人的にはパドックでの落ち着いた様子と、美しい毛づや、伸びやかな歩様と力強いトモの踏み込みに、毎回感心させられたし、名前通りのクリッとした目と美しい顔立ちも印象的だった。
2020年12月に中山競馬場で引退式を行ったアーモンドアイは、ノーザンファームで繁殖牝馬となり、よい子供たちを出すという新たな使命に挑戦している。順調に行けば2024年夏から産駒が走り出すが、ぜひ自らを超えるようなすばらしい産駒を期待したいと思う。