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2008年12月29日

現役最強はダイワスカーレット?! ~有馬記念

今年の有馬記念は、牝馬が強かった1年を象徴するように、37年ぶりの牝馬の勝利で終わりました。
しかも勝ったダイワスカーレットは逃げ切ったのに対して、先行馬は総崩れで、2~4着はすべて後方からの追い込みだったということが、ダイワスカーレットの強さを表しています。
久しぶりに先行して正攻法の戦いを挑んだメイショウサムソンは、3コーナーでは早くも鞍上の手が動き、4コーナーで脱落しました。スクリーンヒーローとマツリダゴッホも、4コーナーではダイワスカーレットに並びかけたものの、直線は離される一方で、スクリーンヒーローがかろうじて掲示板にのる5着と完敗でした。

今年ダイワスカーレットは結局3戦しかしなかったものの、産経大阪杯では後の宝塚記念上位馬を抑えて優勝し、長期休み明けの天皇賞(秋)では、掛かり気味に逃げてウオッカと2cm差の2着に粘りました。そして有馬記念は圧勝と、実質的に現役最強と言えるのではないでしょうか。
しかし3戦しかしなかったために、年度代表馬はおろか、最優秀古馬牝馬もウオッカにもっていかれそうで、JRA賞では無冠が濃厚です。

春に順調だったらと思いますが、幸い来年も現役を続けるということなので、強さを見せつけて、願わくば連対率100%のままいってくれたらと思います。そうすれば、文句なしの歴代最強牝馬の称号も得られるかもしれません。
その前に、まずは万全の状態で、ぜひウオッカとの最強牝馬争いに決着をつけてもらいたいですね。
来年に楽しみを持ち越してもらえることに、感謝したいと思います。

2008年12月14日

ブエナビスタは想像以上に強かった ~阪神JF

阪神JFのブエナビスタは、強かったですね。
ダノンベルベールが抜け出すかと思ったところを、1頭だけ違う脚で差してきて、最後はムチもいれずに楽勝しました。ゴール前は抑えたので2 1/2馬身とあまり大きな差はつきませんでしたが、本気で追っていれば、もっと差が広がったかもしれません。
ディープインパクトほどではなかったにしても、かなりの力差を感じさせました。当面の相手とは勝負付けがついたという感じでしょう。この1~2ヶ月で強い馬が出てこなければ、桜花賞はほぼ当確になってしまいそうです。

しかしブエナビスタの新馬戦は、よくよくレベルが高かったんだなと思います。1着のアンライバルドは2戦目の京都2歳Sでこけてしまいましたが、2着のリーチザクラウンは500万下を楽勝して、早くも来年のクラシックの呼び声が高くなっています。
またブエナビスタもリーチザクラウンもともにスペシャルウィーク産駒というのも、特徴といえるでしょう。

混戦のクラシックもいいですが、個人的には核となる馬がいて展開されるほうが、より興味が湧きます。あとはライバルとなる馬の登場を待ちたいですね。
ウオッカの時は、2週後の中京2歳Sをダイワスカーレットが勝って名乗りを上げましたが、そんな馬が出てくると、またいっそうおもしろくなると思います。

2008年12月07日

勝敗を分けたのはコースどり? ~JCダート

JCダートは、カネヒキリの久々の復活となりました。
レースのリプレイを見ていて、ふと似たレースがあったことに気付きました。そうです。2週間前にブルーメンブラットが勝ったマイルCSです。内ぴったりを回ったブルーメンブラットが、先に抜けたローレルゲレイロを交わして先頭に立ち、外から差してきたスーパーホーネットを抑えました。
今日もカネヒキリは内ぴったりを回って脚をため、直線でサクセスブロッケンを交わして先頭に立ち、外から差してきたメイショウトウコン、ヴァーミリアンをぎりぎり抑えました。
ヴァーミリアンもメイショウトウコンも、向こう正面では後方にいて、3コーナー過ぎから外を回って追い上げましたが、内を回ったカネヒキリとは、コースどりの差が大きかったように思います。その意味では、ルメール騎手のファインプレイといえるでしょう。

以前ペリエ騎手がヨーロッパから短期免許でくる騎手に、日本の競馬は4コーナーで絶対に内が開くので、内ピッタリを回れば勝てるとアドバイスしていると聞いたことがあります。ヨーロッパでは内を開けるということはありえないそうですが、日本では騎手の腕のせいなのか、内が開くことが多いとか。
確かにマイルCSやJCダートを見ていると、力が接近しているレースでは、コースどりの差が大きく結果に響くことがわかります。ただ事前にそこまで予想することは、まず不可能ですから、やはりG1を多く勝っている騎手=信頼できる騎手と考えるしかないのかもしれません。

WSJSを見ていても、毎年感心することが多いですが、やはり騎手の判断というのは、とても大事ですね。それを瞬時にしなければならないのですから、大変な商売だと思います。まあ上手くいったときのリターンも大きいですが。

2008年12月01日

G1実績のない馬が勝つとは ~ジャパンカップ

今年のジャパンカップは、前走のアルゼンチン共和国杯が初重賞制覇だったスクリーンヒーローが優勝するという、驚きの結果でした。
スローを好位につけていたとはいえ、マツリダゴッホやウオッカに競り勝ち、ディープスカイを抑えるという勝ち方は正攻法で堂々としたもので、ケチのつけようがありません。東京の2400mという底力を問われるコースでの結果であり、その意味では力があったということなのでしょう。

しかしアルゼンチン共和国杯は53kgという軽量での優勝であり、その前は準オープンを勝てなかったという戦歴を見ると、勝つまでは難しいと見てしまうのが、一般的だと思います。
ここ10年のジャパンカップでは、日本馬は5番人気以内の馬しか連対できず、かつ前走がアルゼンチン共和国杯の馬は1頭もいません。そのあたりの常識に縛られてしまった人も多かったのではないでしょうか。

今日の勝ちタイムの2.25.5は、アルゼンチン共和国杯の2.30.8(2500m)からみると、決して出せないタイムではありません。また逃げ馬不在でG1としてはスローになったのも、スクリーンヒーローには味方したのでしょう。
ウオッカなどもかなり行きたがっていたように見えたので、そのあたりのロスも最後に響いたのかもしれません。デムーロ騎手の無駄のない騎乗も、ほめられるべきだと思います。

ただし、勝ったということはやはり力があったということなのだと思います。偶然で勝てるほど東京芝2400mのG1は、やわではないですから。
スクリーンヒーローの次走はまだわかりませんが、ぜひ有馬記念にでて、本当の力を見せて欲しいと思います。右回りも小回りコースも問題なさそうなので、今日のがフロックでなければ、上位争いをしてくれると思います。ダイワスカーレットも含めて、すばらしい戦いをまた見せて欲しいものです。