ダノンプレミアムの強さだけが目立ちました ~朝日杯FS

先週の阪神JFに引き続いて、朝日杯FSでも2戦2勝の重賞勝ち馬ダノンプレミアムが好位から抜け出すと、3 1/2馬身差の圧勝で無敗のG1馬となりました。

先週とは違って無敗馬は1頭しかいなかったのですが、京王杯2歳Sで強い勝ち方を見せたタワーオブロンドン(2番人気 3.9倍)や、サウジアラビアRCでダノンプレミアムより0.9秒も速い上りで2着に追い込んできたステルヴィオ(3番人気 5.3倍)、OPもみじSを3馬身差で圧勝したダノンスマッシュ(4番人気 8.7倍)などもいて、1番人気ながら2.3倍と圧倒的ではない状況でした。

そんなダノンプレミアムですが、個人的に気になったのは、あまり実績がないサウジアラビアRC(前身のいちょうS含む)1着からの直行というローテーションでした。過去10年でこのローテーションはわずか2頭ですが、その成績は4着、3着。間に1戦はさんだ馬も2頭いますが、その成績は14着、8着。
また朝日杯FSが阪神に移って今年で4年目ですが、過去3年で逃げ先行馬の連対は0。4コーナー6番手だったエアスピネルが2着になった以外は、すべての連対馬は4コーナー10番手以降から追い込んできた馬たちでした。

こうして見てみると、もしかしてダノンプレミアムは危険な人気馬かもと思ったのですが、そんな思惑をあざ笑うように、4コーナー4番手からぐんぐんと伸びて楽勝でした。

今年から2歳牡馬のG1は、中山芝2000mのホープフルSが昇格して2つとなりました。そのため朝日杯FSは短距離からマイル路線の馬たち、ホープフルSはクラシックを目指す馬たちのそれぞれの目標となるでしょう。そうなると朝日杯FSの地盤沈下が危惧されますが、ダノンプレミアムの勝ちっぷりを見ていると、ホープフルS組を凌駕する可能性もあります。
来年どの路線を選ぶのかまだわかりませんが、ダノンプレミアムがクラシックを勝ったりすれば、朝日杯FSの位置づけが変わってくるかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です