共同通信杯の結果を受けて

共同通信杯は近年クラシックに向けたステップレースとして重要性が上がっており、過去5年の連対馬10頭の中から、皐月賞馬4頭、ダービー馬2頭(2冠馬ドゥラメンテはそれぞれカウント)とのべ6頭(頭数は5頭)のクラシックホースを生み出しています。
そこで今年も、期待を込めて生で観戦しました。

まず当然事前に予想をするのですが、中心馬を選ぶのにとても悩みました。というのも、人気馬4頭の前走を見て、同じ感想を抱いたからです。それは、「そこまでいって勝てないか」というもの。
1,2番人気のムーヴザワールド、スワーヴリチャードはそれぞれ前走東スポ杯で3,2着でしたが、いい脚で伸びてきたものの、プレスジャーニーにまとめて交わされて惜敗。3番人気エアウィンザーは前走福寿草特別で1.6倍の1番人気に押され、後方からいい脚で伸びてきたものの先に抜け出した勝ち馬を交わせず2着。4番人気タイセイスターリーはシンザン記念で後方からやはりいい脚で伸びたものの、さらに後ろから来た勝ち馬に交わされ2着。
いずれも勝っておかしくない脚を見せながら、詰めが甘い印象でした。これはつらくなった最後の伸びが勝負を決めるクラシックでは、ある意味致命的だと思うのです。

結局、パドックで1番よく見えたスワーヴリチャードを中心に買ったのですが、結果として見どころがあったのは、そのスワーヴリチャード1頭だったというのが、個人的な見方です。そのスワーヴリチャードは、中団内を折り合って進むと、直線で内からうまく抜け出し、最後は2着争いをする4頭に2 1/2馬身差をつける完勝でした。
前走の詰めの甘い印象を覆す見事な勝ち方で、勝ちタイムも昨年のディーマジェスティとほぼ同じでゴールドシップやイスラボニータよりも早く、その意味ではクラシックで活躍できる可能性は十分にあると思います。

それに対して今回1番人気のムーヴザワールドは、スワーヴリチャードマークで進むも、先に抜け出した2着のエトルディーニュをアタマ差交わせず3着。途中から逃げる形になった4番人気タイセイスターリーはムーヴザワールドにハナ差交わされ4着。後方から進めた3番人気エアウィンザーは伸び一息で、やや離れた6着まで。
この結果からは、2着以下の馬はいずれもクラシックは厳しいかなというのが個人的な見方です。

近年はここから直接皐月賞に臨む馬が好成績を残していますが、果たして今年はどうなるでしょうか。

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