2016クラシックの展望 ~その1

先週のきさらぎ賞でサトノダイヤモンドが圧勝し、一躍クラシックの有力候補に躍り出ました。そして今週も牡牝のクラシックに向けての重要な重賞が行われました。

まずは牝馬のクイーンカップ。あまりクラシックに直結するイメージはありませんが、ウメノファイバーやダイワエルシエーロがのちにオークスを勝っており、ヒシアマゾンやコイウタ、ホエールキャプチャ、ヴィルシーナなどのG1馬も輩出しています。
今年は、昨年の阪神JFを勝ったメジャーエンブレムが初戦としてここを選び、単勝1.3倍の期待に応えて、5馬身差で圧勝しました。チューリップ賞やフィリーズRなどのトライアルはこれからですが、すでに春の牝馬クラシックは決まりではないかという雰囲気。相手探しになってしまうのでしょうか。

そして今日は牡馬中心の共同通信杯でした。近年はゴールドシップとディープブリランテ、さらにイスラボニータや昨年の2冠馬ドゥラメンテと多くのクラシックホースを出す注目レースです。
今年の中心は、昨年のホープフルSでロードクエストに競り勝ち2戦2勝のディープインパクト産駒ハートレーと、東スポ杯を上り32.9で差し切り3戦2勝のダノンシャンティ産駒スマートオーディンの2頭でした。実際にパドックで見たのですが、いずれも落ち着いて堂々としており、トモの踏み込みも深く、甲乙つけづらい感じ。さすが重賞勝ち馬で、どちらもとてもよく見えました。
スマートオーディンは3か月の休み明け、ハートキーはやや息遣いや反応が物足りないという情報があるなど少し不安はあったものの、さすがに2頭とも飛ぶとは思えなかったのですが・・・。

レースはリスペクトアースが逃げ、スマートオーディンは内の3,4番手、ハートキーは後方外を追走。ややハートキーの行きっぷりの悪さが気になります。ハートキーは3コーナー過ぎから進出し、4コーナーはともに中団で回ります。
直線に入り、まずハートキーが伸びずに脱落。スマートオーディンは伸びかけるも坂で脱落。後方から6番人気のディープインパクト産駒ディーマジェスティが伸びて、先行して粘る5番人気イモータルを差して1.47.4で1着となりました。
スマートオーディンは1.3秒差の6着、ハートキーは1.5秒差のブービー9着。上りはともに36.5で、どちらも最後はあきらめて追っていませんでした。

個人的には、馬券を外したことよりも、クラシック候補と見ていた2頭が見せ場もなく大敗したことにショックを受けました。今の時点では敗因はわかりませんが、この時期の大敗は、黄信号を通り越して赤信号という感じです。特に牡馬の場合、巻き返しは難しいのではないかと思います。

来月に入るといよいよ本格的なトライアルが始まり、朝日杯1,2着のリオンディーズ、エアスピネルは弥生賞、新潟2歳S圧勝でホープフルS2着のロードクエストはスプリングSに出走のようです。それらの結果次第ではありますが、今日の結果を見ると、きさらぎ賞のサトノダイヤモンドの安定感とパフォーマンスは抜けている感じもあり、まずはサトノダイヤモンド中心で進むのかなという感じがします。

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