あっけなく終わったジンクスと新たなジンクス ~ヴィクトリアM

昨年のヴィクトリアMのあとに、「ジンクスが多いG1?」というコラムを書きました。そこであげたジンクスは下記の4つでした。
1.6歳以上の連対なし
2.前走1着馬の連対は稀
3.「牝馬は格でなく調子」は通じない
4.前走は3月以降に出走が必須

今回なんとこのすべてが覆されるという、驚くべき結果に終わりました。1着のストレイトガールは6歳馬ですし、2着のケイアイエレガントは前走1着でかつ4か月ぶり。またG1馬は海外で勝ったハナズゴールも含めて5頭出走しましたが、4着のレッドリヴェールが最先着とすべて着外におわりました。
あっけなく終わるかもしれないと最後に書きましたが、全部が終わってはジンクスとは呼べませんね。

それを象徴するように、3連単は2,000万円超えと歴代2位の高額配当となったわけですが、さすがにこうなるとすべてリセットという感じです。
そんな中で気になったのは、先週のNHKマイルCもそうですが、逃げ馬が意外と粘るということ。今回穴をあけたケイアイエレガントとミナレットは、ともに逃げ馬で2番手,1番手を進み、それぞれ12番人気と18番人気といずれも人気薄。しかも最初の3ハロンは34.3と、決してスローペースだったわけではありません。その証拠に、ストレイトガールのタイムはアパパネのレースレコードと並ぶ1.31.9で、逃げたミナレットも1.32.2と優秀な時計で走っています。

そして過去の成績を見てみると、4年前の2011年こそ連対した2頭はともに後方からの差し馬でしたが、それ以外2009年から毎年先行馬が必ず連対しています。しかもここ3年は、2番手以内を進んだ馬が必ず連対。今年も2番手から進んだケイアイエレガントが2着だったので、4年連続となりました。

スローペースではないのに人気薄の逃げ先行馬が連対するのはなぜでしょう。はっきりしたことはわかりませんが、個人的には走りやすい高速馬場のせいではないかと思っています。決してスローではなくても、逃げ馬はマイペースでいければ簡単にはバテません。しかも18頭中12頭が上り3ハロンで34秒を切っており、上りの速い競馬でもあったことがわかります。

来年以降もこの傾向は続くかもしれませんし、来週以降のオークス、ダービーでもこのような馬場を考慮した予想が必要になります。
まずは桜花賞がスローの前残りで終わった3歳牝馬クラシックの、第2弾オークス。スローになることはほぼ間違いないでしょうが、距離が延びる分単純に先行馬が残るとも限りません。さてどうなるでしょうか。

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