武豊騎手、ようやく勝てました ~マイルCS

武豊騎手といえば、数々の記録を塗り替えてきたJRAを代表する騎手ですし、しかも関西所属なので京都競馬場はまさにホームグラウンドでもあります。そのため、そこで行われるG1 マイルチャンピオンシップ(マイルCS)を勝てないのは、本人でさえも不思議だと言っていたほど、まさに信じられない事実でした。

そしてついに、その不思議な現実に終止符が打たれる日が来ました。今日の29回目を数えるマイルCSで、4番人気のサダムパテックに騎乗し、好位から抜け出して、クビ差で勝利を飾ったのです。
実に21回目の騎乗での制覇だったとか。この間には、1989年のバンブーメモリーに乗って、いったん抜け出したものの、内からオグリキャップに差された2着をはじめ、4回の2着がありました。この10年でも、2003年のファインモーション、2006年のダンスインザムードと2回もあり、半ばジンクスのようにもなっていたように思います。

また、武豊騎手自身、2010年のジャパンカップでローズキングダムに乗って繰り上がり1着になって以来、約2年間もJRAのG1勝ちがないという事態に。つい4年前までは、当たり前のように毎年リーディングをとっていたのに、昨年はついに年間100勝に届かず、今年も関西リーディングで10位前後と、低迷しています。
G1でも気づけば人気馬に乗る機会も少なくなり、このまま終わってしまうのかと、個人的には危惧していました。

そんな中で、いろいろな声もあったでしょうが、久しぶりのJRA G1制覇で吹っ切れた部分もあるのではないでしょうか。
私は東京競馬場で観戦していたのですが、久々の武豊騎手のG1勝利に対して、あちこちから暖かい拍手がわいていました。

これで、JRA G1全制覇に向けて、残るは朝日杯フューチュリティステークスのみとなりました。このレースでも、武豊騎手はスキーキャプテンなどで2着3回と未勝利。
まだまだ老け込む年でもないと思いますので、前代未聞の偉業に向かって、がんばってもらいたいものです。

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