主役交代かもしれません ~共同通信杯

1月末に見た某スポーツ紙の今年のクラシック番付によると、横綱:ディープブリランテ 大関:アルフレードとなっていました。それほど昨年の新馬と東京スポーツ杯で見せたディープブリランテのパフォーマンスは、今後に期待が持てるものでした。
さすがに2年連続の3冠馬はあまりに早すぎますが、どんなレースを見せてくれるか、楽しみに見に行きました。

ディープブリランテの単勝オッズは1.4倍。対する2番人気のゴールドシップは4.1倍とかなりの差があります。
現3歳世代の重賞ではレベルが高かったと思われる札幌2歳SとラジオNIKKEI杯で、ともに2着のゴールドシップは、今後を占う上で、いい物差しと言えたでしょう。

レースは、好スタートのディープブリランテが、スピードの違いを活かしてハナに立ちます。掛かるのが不安なディープブリランテとしては、あまり望ましい展開ではないと思いますが、掛かっているそぶりもなく、1000mは62.6秒とスローに落とします。
直線に入ってディープブリランテが後続を突き放すと、3,4番手を追走していたゴールドシップは手ごたえが悪く、もがいているように見えます。このままディープブリランテの楽勝かと思ったところで、坂でゴールドシップが息を吹き返して一気に迫り、手ごたえが悪くなったディープブリランテを外から抜き去ります。
そのまま1 3/4馬身差をつけて5戦目で初重賞制覇。最後は外からスピルバーグが鋭く迫りますが、ディープブリランテはなんとかハナ差抑えて2着を確保しました。

ディープブリランテは底を見せていないという魅力があったのですが、残念ながら今日のレースで底を見せてしまったかもしれません。もともと折り合いに不安があるとはいわれていましたが、そんなに飛ばしたわけでもないのに、直線ではあっさりと突き放されてしまいました。

これで、無敗で朝日杯を勝ったアルフレードや、同じく無敗でラジオNIKKEI杯を制したアダムスピークなどが、底を見せていないと次の期待馬になるのかもしれません。
しかし今日勝ったゴールドシップも5戦してすべて連対しており、かつ負けたのは札幌2歳Sのグランデッツァと、ラジオNIKKEI杯のアダムスピークと、いずれもトップクラスの評価の馬たち。しかもラジオNIKKEI杯ではグランデッツァを下しており、十分トップクラスの力があり、かつ底を見せてはいないとも言えるでしょう。

しかも父ステイゴールド、母父メジロマックイーンは、昨年の3冠馬オルフェーヴルとその兄ドリームジャーニーと同じ。今日のレースぶりから、距離が伸びてさらに良さそうです。
芦毛はメジロマックイーンから受け継いだと思いますが、この時期からすでに完成度が高く、3歳秋に完成したメジロマックイーンよりも早く、春のクラシックでの活躍も期待できそうです。

現3歳世代のディープインパクト産駒は、昨日のクイーンCまで重賞で出走機会7連勝を飾っていましたが、ステイゴールド産駒によってその記録は止められました。これからのクラシック戦線がどうなっていくか、とても楽しみです。

ゴールドシップ
【ゴールドシップ】気合乗りよく、しかも落ち着いていて好印象でした。
ディープブリランテとゴールドシップ
本場場入場するディープブリランテ(右)とゴールドシップ(左)

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