久々に大荒れの結果に ~エリザベス女王杯

ここ最近はあまり荒れることがなく、この10年でも馬連万馬券は2016年の1回だけだったのですが、久々に大荒れの結果となりました。
最後の大荒れは、2009年に11番人気のクィーンスプマンテが逃げ切って、2着に2番手から進めたテイエムプリキュア(12番人気)が粘ったレース。この時は馬連102,030円ついて驚くよりもあきれたのですが、今年はそれ以来の衝撃となりました。
ただ3着に1番人気のブエナビスタが入って、3連単は1,545,760円だったのですが、今年は300万円超えとなりました。

この年は比較的スローな流れを人気薄の2頭が離し気味に先行し、いずれ捕まるだろうとほかの馬たちが油断しているうちに逃げ切ってしまったという、典型的な荒れるパターンでした。では今年はどうだったのでしょう。

逃げるだろうと予想されていたロザムール(14番人気)のハナをたたいて先頭に立ったのは、同じく人気薄のシャムロックヒル(13番人気)でした。これにロザムールがからんでいったため、2頭でやや離し気味に逃げる形になります。そのペースは1000m59.0秒とそれほど速いとはいえませんが、使い詰めでやや荒れ気味の今年の阪神の馬場と、2200mの距離を考えると、やや速かったのかもしれません。
そのペースをウインマリリン(3番人気)は3番手、レイパパレ(1番人気)は4番手、そしてアカイトリノムスメ(2番人気)は5番手と、人気馬は皆、前につけて追います。しかも向こう正面で3頭とも揃って騎手が抑えており、明らかに掛かり気味。特にレイパパレは、さすがのルメール騎手でも抑えきれない手ごたえで、どんどん前に行ってしまいます。この時点で嫌な予感はしました。

そして4コーナー手前でレイパパレは早くも先頭に立ち、1馬身ほど差をつけて直線に入ります。この時点でウインマリリンはすでに手ごたえがなく後ろに下がっていき、アカイトリノムスメも外から一瞬伸びかけるも、さらに外からアカイイト(10番人気)に交わされると、ずるずると後退していきます。
そして残り200mでアカイイトが先頭を行くレイパパレをとらえると、力強く抜け出し、そのまま後続に2馬身差をつけて1着。2着は大外を後方から伸びてきたステラリア(7番人気)が入り、3着はやはり後方から内を伸びてきたクラヴェル(9番人気)。さらに4着ソフトフルート(11番人気)、5着イズジョーノキセキ(12番人気)と入り、掲示板は7番人気以下の馬が独占。
レイパパレは6着、アカイトリノムスメは7着と惨敗となりました。

上位の馬たちはすべて後方から伸びてきた馬だったことと、逃げと2番手の馬が惨敗したことを見ると、やはりペースが速かったのでしょう。その中で距離不安のあったレイパパレは掛かったことが痛く、またアカイトリノムスメもテンションが高く行きたがったために末脚を失ったと思われます。
そして肘の状態が思わしくないと言われていたウインマリリンは、やはり本調子ではなかったのでしょう。16着と大敗しました。

予想に当たっては、そもそもペースが上がらないと思っていたので、展開予想から外れており話にならなかったのですが、たとえハイペースを予想しても、今日の上位2頭は買えなかったでしょう。3着のクラヴェルだけはかろうじて抑えていましたが。
アカイイトは2走前に3勝Cを勝ったばかりで、自身2戦目の重賞となった前走府中牝Sでは後方から差を詰めたものの3馬身差7着まで。常に末脚は上位でしたが、重賞実績がなくG1ではなかなか手が出ません。
ステラリアは3歳馬で忘れな草賞を勝っていますが、オークス13着、秋華賞6着と末脚上位とはいえ差が大きく、やはり買えませんでした。

今日のレーシングプログラムに載っている漫画(アタリ馬券研究所)で1989年のサンドピアリスを取り上げており、どう考えてもこれは買えないと思っていたのですが、レースを見ていてデジャヴュだなと思いました。もっともサンドピアリスは20番人気で単勝43,060円とちょっと桁が違いますが。

牝馬戦はたまにこういうことがあるので怖いのですが、問題はそれがいつ起こるかわからないことです。だいたい忘れたころにやってくるので、備えようがないですね。
そういうときは、素直に白旗を上げるしかないなと、あらためて思いました。悔しいですが。

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