馬産地を訪ねて アロースタッド

15時少し前に朝行った二十間道路牧場案内所に戻り、今度はアロースタッドの申込書に記入。それを持って車で2~3分のアロースタッドへ。門の向かいの草地に車を止めて時間まで待ちます。
15時になると、見学者が入っていくのでついて行きます。入ってすぐの建物の中に申込書を入れるポストがあるのでそこに入れて、厩舎の案内図を見てから向かいます。

アロースタッドの厩舎

ここは以前から厩舎の中にいるパターンだったので、昔と変わりません。
厩舎に向かって歩いていると、どこからともなく三毛猫が現れて、見学の人たちにまとわりついています。どうもここの案内係兼看板猫のようです。
馬と猫は意外と相性がいいようで、ブリーダーズスタリオンステーションにも看板猫がいましたし、ディープインパクトの厩舎にも仲の良い猫がいたと読んだことがあります。

厩舎を回りますが、なかなか顔を出してくれない馬もいます。そうするとスタッフがニンジンを使っておびき出してくれます。それでペルーサは顔を出してくれました。
しかしグランプリボスはなかなか出してくれないそうで、ニンジンを見せるとちょっとだけ出てきてくれました。

アロースタッドのダービー馬といえば、まずは2014年に橋口弘次郎調教師(当時)に悲願のダービー制覇をプレゼントしたワンアンドオンリー。
ダンスインザダーク、ハーツクライ、リーチザクラウン、ローズキングダムとなんと4度のダービー2着で悔しい思いをしてきた橋口師の、やさしそうな満面の笑みがとても印象的でした。

ワンアンドオンリー ちょっと地味なイメージですが大仕事をしました

そしてもう1頭、意外な馬にも会うことができました。真ん中に1つだけ名前がついてなくて閉まっている馬房があり、そこは空いているのかと思っていたのですが、途中でスタッフが扉を開けると、中から馬が顔を出します。
みんなが集まってきて写真を撮る中、誰だかわからずとりあえず写真を撮り、中央の通路側に回って見ると、扉に真新しい銘板がついていました。
そこに書いてあった名前はロジャーバローズ。そう、今年のダービー馬です。凱旋門賞を目指していたのですが、屈腱炎で今月上旬に急きょ引退が発表されたばかり。どこに行くかは知らなかったのですが、後で見たニュースによるとこの日の朝にアロースタッドに着いたのだとか。
まだ3歳ということで若々しく元気いっぱいな様子でしたが、心なしか脚が痛そうな感じがしました。

ロジャーバローズ つい数週間前まで現役。圧倒的に若いです

また途中でスタッフがナカヤマフェスタを厩舎から出して、中央のスペースに連れてきてくれました。
蛯名騎手を背に、凱旋門賞2着と好走したのが2010年。同じ凱旋門賞2着のエルコンドルパサー(1999年)やオルフェーヴル(2012,13年)に比べるとやや印象は薄いのですが、実はすごい快挙です。国内G1勝ちが宝塚記念の1勝ということが、影響しているのかもしれません。
希望者は並んで写真を撮っていましたが、そこをちゃっかり撮らせてもらいました。

ナカヤマフェスタ 厩舎から出して見せてもらえるのは珍しいです

アロースタッドで出会った馬たち
ビッグアーサー、ナカヤマフェスタ、ヤマカツエース、ミュゼスルタン、マスクゾロ、ワンアンドオンリー、ラニ、ペルーサ、バトルプラン、ディーマジェスティ、トランセンド、シャンハイボビー、シニスターミニスター、ロジャーバローズ、ガルボ、トーホウジャッカル、ワールドエース、ワンダーアキュート、ダンスディレクター、グランプリボス、ハギノハイブリッド

上記の情報は、2019年8月22日時点のものです。
見学日程や時間、条件は変更になることがあるので、訪問する際は事前に必ず「競走馬のふるさと案内所」のホームページ( https://uma-furusato.com/ )を確認してください。またそこにある「牧場見学ガイド」を参考に、ルールを守って見学していただけるようお願いします。

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