何気なく友人と交わした会話が、当たり馬券につながるという経験を、意外としたことがあります。今日の昼頃にも、こんな会話をしました。
Gallop誌の「データで斬る(傾向と対策)」というコーナーを見ていた時のこと。
「過去10年の人気別の連対率を見ると、奇数人気の馬の連対率が高いんだね」
「本当だ。1番人気が60%、3番人気が40%、5番人気が30%なのに、2番人気は20%、4番人気は10%かあ。しかも4番人気は2着1回のみ。じゃあ、レーヴミストラルは買わなくてもいいか」
「まあ、こんなデータで馬券が当たったら苦労しないね(笑)」
「とはいえ、こんな話が後で当たってたという経験は何度もしてるから、一応買っておくか」
ということで、友人はドゥラメンテ、サトノクラウン、サトノラーゼンの3連複を100円、ドゥラメンテ1着固定で2,3着にサトノクラウン、サトノラーゼンを置く3連単2点を各100円買ったのです。
結果はご存知の通り、1着ドゥラメンテ、2着サトノラーゼン、3着サトノクラウンで、3連複3,950円,3連単15,760円となり、合計19,710円をわずか300円の投資で仕留めました。
もちろんすべてのこういう会話が当たり馬券につながるわけではないのですが、印象としては意外とあるような気がします。こうなると、一所懸命予想をするのが馬鹿らしくなりますが、まあこれも競馬ということでしょうか。
個人的には、強い馬が強い競馬をして勝つというダービーが理想なので、今年のダービーはとても満足できる結果でした。事前の予想の段階では、ドゥラメンテとリアルスティールのどちらかが勝つというところまではほぼ確信していたものの、はたしてどちらなのかまでは、なかなか絞り切れませんでした。
皐月賞はあきらかにドゥラメンテの方が強かったし、共同通信杯もドゥラメンテは掛かってちぐはぐな競馬をしながら、スムーズな競馬をしたリアルスティールに1/2馬身差ということで、力的にはドゥラメンテだとは思うのですが、もし掛かると伸びない危険もあります。
しかしパドックではカリカリしてこじんまり見えるリアルスティールに対して、ドゥラメンテはテンションは高めながら落ち着きが感じられ、のびのびした歩様は調子の良さを感じさせます。この時点で、ドゥラメンテ中心を決めました。
レースはあらためて紹介する必要がないほどの、ドゥラメンテの完勝でした。2着との着差こそ1 3/4馬身でしたが、まさに着差以上の強さだったと思います。
こういうダービーを見ると、ちょっと大げさですが個人的にはとても幸せを感じます。また来年のダービーを楽しみに、来週から始まる2歳戦を見ていきたいと思います。