やはりG1 3連覇は難しかった・・・ ~ジャパンカップ

今年のJCは、G1馬が国内外あわせて12頭出走するということで話題になりました。実際に東京競馬場の来場者も10万人を超えたということで、かなり関心は高かったようです。
国内の中長距離路線の一線級では、ゴールドシップ以外はほとんどが集結したといえるメンバーでした。話題の焦点はいくつかあったと思いますが、その中で最大のものは、やはりジェンティルドンナの3連覇なるかということではなかったでしょうか。

過去にG1の連覇はいくつかあり、今年も天皇賞(春)をフェノーメノが、宝塚記念をゴールドシップが連覇しましたが、3連覇というのはちょっと記憶にありません。調べてみると、JRAのG1では無いようですが、地方競馬では3頭(ただしすべてJRA所属馬)が達成していました。
・アドマイヤドン JBCクラシック(2002年~2004年)
・ブルーコンコルド マイルCS南部杯(2006年~2008年)
・ヴァーミリアン JBCクラシック(2007年~2009年)
ダートは結構高齢まで活躍する馬が多いこともあり、3連覇の可能性も高くなると思うのですが、芝は消耗が激しいためか、ピークの期間がダートより短い印象で、3年間も一線級で力を維持し続けるというのは、至難の業なのでしょう。

G1以外では、エリモハリアーの函館記念3連覇(2005年~2007年)やタップダンスシチーの金鯱賞3連覇(2003年~2005年)が話題になりましたが、これらは本当に稀有な例といえ、ある意味G1を1勝するよりも難しい偉業だと思います。
それをG1で達成しようというのですから、まさに空前絶後のチャレンジと言えるでしょう。

今年のジェンティルドンナは、初戦の京都記念で彼女らしくない競馬で6着と初めて掲示板を外し、ドバイシーマクラシックは快勝して昨年の雪辱を果たしたものの、宝塚記念は9着惨敗。その後天皇賞(秋)で2着と復活の兆しをつかみ、それもあって今日のJCでは3.6倍の1番人気に支持されました。

レースは中団前方の内につけて、直線はやや外目に出して懸命に前を追うものの、先に抜け出したエピファネイアにはどんどん差を広げられ、いつもの伸びは見られず、結局0.9秒差の4着でレースを終えました。

レース前の石坂調教師のインタビューでは、このレースがジェンティルドンナの最後のレースになるかもしれないとお話されていましたが、この結果を受けて個人的にもその可能性が高いと思います。ちょっとさみしいですが・・・。次の大事な役割もありますし。

そして勝ったエピファネイアには驚かされました。決してスローではないペースを先行して抜け出すと、後ろとの差をどんどん広げて4馬身差の圧勝。スタミナがあることはわかっていましたが、ここまで強かったとは。
調教が前走時よりもかなり良かったので、もしかしたらと重目の印は打ったのですが、この強さは想像できませんでした。去年の菊花賞も強い勝ち方だったのですが、その後が今一つだったので、すっかり忘れていました。
ただ、真価を問われるのはこれからでしょう。次走がどこになるのかはわかりませんが、有馬記念でも同じようなパフォーマンスが見せられれば、来年がとても楽しみになります。

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