ディープインパクト産駒の強さを改めて思い知りました ~マイルCS

今年のマイルCSは絶対的な存在がいないこともあって人気が割れ、とても難解なレースとなりました。結果として勝ったのは、単勝8番人気のダノンシャーク。昨年1番人気3着の雪辱を果たしました。実績の割に意外と評価が低いという気もするのですが、前走の富士Sで1番人気を裏切って7着になったのが影響したのでしょう。
そして2着は3番人気のフィエロ。前走のスワンSはすごい脚で追い込んできたものの、ミッキーアイルに1/2馬身及ばず3着でしたが、今回も惜敗となりました。重賞未勝利馬ということで、人気が集まった面もあったかもしれません。
最後はこの2頭の叩き合いになりましたが、ゴール前のクビの上げ下げでダノンシャークが少しだけ前に出ていたことで明暗が分かれてしまいました。

これで、この秋になって続いていた、重賞未勝利馬がG1を勝つという流れに、6戦目にして終止符がうたれたわけですが、それに代わる(?)新たな連勝記録は継続されることになりました。それは京都の芝マイル重賞でのディープインパクト産駒の連勝(ただし出走している場合)という記録です。
昨年のデイリー杯2歳Sでアトムが2着に敗れた後、マイルCSでトーセンラーが勝って、その連勝記録が始まり、今回で5連勝となりました。

2013.11.17 マイルCS 1着 トーセンラー (1,3,5,10着にディープインパクト産駒)
2014.1.5  京都金杯 1着 エキストラエンド (1,2,8着にディープインパクト産駒)
2014.1.12 シンザン記念 1着 ミッキーアイル (1着にディープインパクト産駒)
2014.1.25 京都牝馬S  1着 ウリウリ (1,2着にディープインパクト産駒)
2014.4.27 マイラーズC 1着 ワールドエース (1,2,3,5着にディープインパクト産駒)
2014.11.23 マイルCS 1着 ダノンシャーク (1,2,4,5,8,13着にディープインパクト産駒)

ちなみに今年のデイリー杯2歳Sはディープインパクト産駒は出走しなかったのですが、勝ったタガノエスプレッソはディープインパクトの全兄であるブラックタイド産駒ということで、この血統での連勝は続いているともいえます。

しかし、こうやって見ると京都芝1600mでのディープインパクト産駒の成績の良さは、異常といえるかもしれません。上記の5戦で2頭以上出走しているレースでは3着以内に必ず2頭を送り込んでおり、マイラーズCでは1~3着独占を果たしています。またそのマイラーズCと今日のマイルCSでは、5着以内の4頭がディープインパクト産駒となっており、この条件ではディープインパクト産駒を外した予想は、無謀だといえるでしょう。

この連勝記録はいずれ止まると思いますが、この傾向は、たぶんしばらく続くでしょう。来年のマイルCSを含む京都の芝マイル重賞は、かなり予想が楽になると思います。

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