初の連覇は牝馬によって達成 ~ジャパンカップ

今年のJCは、ジェンティルドンナが単勝2.1倍の1番人気に見事にこたえて、連覇を飾りました。33回の歴史の中で、連覇は初とのことですが、それを牝馬が達成するのですから、すごい時代になったものです。
しかもこれでJCでは5年連続牝馬が1位入線(2010年はブエナビスタが2着に降着。これがなければブエナビスタが初の連覇を達成していたわけですが・・・)。さらに今年はディープインパクト産駒の牝馬のワンツーフィニッシュと、牝馬&ディープインパクト産駒の勢いは止まらないという感じです。

今年のジェンティルドンナは、牝馬3冠+JCを制した昨年とは一変して、JCの前までは3戦して2,3,2着と、惜しいながらも勝てないレースが続いていました。しかも前走の天皇賞(秋)は、差してきたジャスタウェイに4馬身という決定的な差をつけられて、2着に敗れています。
牝馬は一度崩れると、なかなか戻らないイメージもあり、また前走はやや掛かって末脚が甘くなったために、距離伸びてどうかという不安もありました。
今日のパドックでも、周回を重ねるごとにテンションが上がり、途中からは小脚を使ってチャカつく素振りも見せます。いつもテンションは高めなのですが、これで2400mは大丈夫なのかと、ちょっと心配になりました。

レースでは、ジェンティルドンナは好スタートから3,4番手につけ、スローペースにやや掛かる素振りを見せながら、なんとかなだめて追走します。
そして直線に入ると、残り400mを切って早くも先頭に。スローのために先行勢が粘る中、いったん1馬身ほど抜け出しますが、ゴール直前では脚色が鈍り、最後は追い込んできた3歳牝馬のデニムアンドルビーと鼻づらを合わせてゴール。写真判定の結果、2年連続ハナ差での優勝となりました。

昨年はオルフェーヴルとびっしりと叩き合った末のハナ差でしたが、今年は末脚が鈍ってギリギリのハナ差と、まったく異なるレースぶりでした。どんなレース展開でも勝てるのが強い馬の条件だとすれば、まさにジェンティルドンナは今を代表する馬といえると思います。
そしてディープインパクト産駒は、これでJRAのG1で出走機会7戦連続連対を達成。来週のJCダートは産駒の登録がないので、記録の継続は2歳G1での産駒の走りにゆだねられることになります。

JCが終わると、いよいよ有馬記念に向けての各馬の動向が気になります。昨年は回避したジェンティルドンナは参戦するのか。ただし、中山は初参戦で、今までのレースぶりを見ると、正直あまり合う気がしません。
はたまた今日は惨敗を喫したゴールドシップの復活はあるのか。そして凱旋門賞以来のレースとなるオルフェーヴルやキズナがどんな走りを見せるのかなど、興味が尽きません。
豪華メンバーが予想される有馬記念まで、まだまだ今年の競馬は続いていきます。

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