JRA賞を占う&今年を振り返ります

有馬記念も東京大賞典(スマートファルコン強かったです)も終わり、2010年の競馬も終了しました。
そこでJRA賞を占いながら、今年を振り返ってみます。

まずは確実なところから。
●最優秀2歳牡馬
これはグランプリボスで文句なしでしょう。毎年ラジオNIKKEI杯の勝ち馬と議論になりますが、今年の朝日杯は2歳重賞の牡馬連対馬が、オールアズワンを除いてほぼ顔を揃えるという好メンバーで、それを勝ったのですから議論の余地はないと思います。

●最優秀2歳牝馬
こちらもレーヴディソールで決まりですね。デイリー杯を圧勝し、阪神JFでも圧倒的な1番人気に応えて快勝しました。すでにウオッカやブエナビスタ級の活躍を期待する声もありますが、素質は相当なものだと思いますので、ぜひ無事にいってほしいと思います。

●最優秀3歳牡馬
これはG1を2勝したヴィクトワールピサでしょう。有馬記念の前までは混戦で、ローズキングダムとエイシンフラッシュにも有馬記念の成績次第ではチャンスがあったと思います。しかしフランス遠征での不振を吹き飛ばした有馬記念の走りは見事でした。

●最優秀3歳牝馬
牝馬3冠を制したのですから、アパパネしかないでしょう。勝ったときの着差が少なく、トライアルも負けていますが、本番での強さにはすごいものがあります。オークスも負けたかと思ったのですが、なんとG1で史上初の1着同着となりました。

●最優秀4歳以上牝馬
これもブエナビスタで決まりだと思います。G1は辛勝のヴィクトリアマイルと、天皇賞(秋)の2勝ですが、宝塚記念、有馬記念の両グランプリで2着となり、JCは降着となったものの圧倒的な強さを見せました。牡馬相手のG1で連対をはずさない安定感は、すばらしいの一言です。

こうやって見てみると、牝馬の強さが目立った1年だったと思います。牝馬が強くなったのか、牡馬が弱くなったのか、いろいろ議論がわかれるでしょうが、ぜひ来年は牡馬にも奮起してもらいたいものです。
では、以下はちょっと迷うところを。

●最優秀4歳以上牡馬
G1を2勝以上した古馬の牡馬がいないので悩ましいのですが、常識的には宝塚記念を勝ち、凱旋門賞2着となったナカヤマフェスタでしょう。ただしJCの大敗や、国内重賞勝ちが宝塚記念のみというのは、すこしさみしいものがあります。来年の活躍を期待したいものです。

●最優秀短距離馬
短距離路線は混戦で、スプリンターズSも香港の馬が勝つなど、ややレベル的にも厳しい感じですが、ここは高松宮記念を勝ち、スプリンターズSも繰り上がりとはいえ2着になったキンシャサノキセキでしょう。阪神C勝ちも大きいと思います。ただ来年は世代交代がありそうですね。

●最優秀ダートホース
交流重賞の成績も加味するとスマートファルコンも有力だと思いますが、今年JRAのレースには1戦も出ていないので、やや尻すぼみとはいえフェブラリーSとかしわ記念を勝ったエスポワールシチーでしょうか。トランセンドは交流レースも含めてG1はJCダートだけなので、ちょっと厳しいかと。

●最優秀障害馬
実はこれが1番悩ましいのですが、重賞を複数勝っているランヘランバもコウエイトライも、J.G1には出走すらしていません。また中山GJを8番人気で勝ったメルシーモンサンは今年その1勝のみで、中山大障害を10番人気で勝ったバシケーンも3月のOP1勝とあわせて2勝。おそらくバシケーンということになるのではないでしょうか。

そして年度代表馬ですが、やはり断然の実績と安定感ということから、個人的にはブエナビスタだと思います。JCの降着と有馬の2cm差は不運としか言いようが無く、どちらも勝っていれば文句なしだったわけですから。
そうなると3年連続牝馬が年度代表馬になるわけで、牡馬のより一層の奮起が期待されます。幸い今年の3歳馬はレベルが高く、JC、有馬記念ともに1,3着を占めました。
来年もさらに高いレベルでの接戦を期待したいと思います。

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