桜花賞での関東馬の取捨

今年の桜花賞は、4年ぶりの関東馬の優勝となりました。アパパネは関東馬といっても全6戦中3戦は関西で、しかも栗東に長期滞在してレースを迎えるので、半分関西馬のような感じではありますが。
以前は桜花賞というとほとんど関東馬の出番はなかったのですが、ここ10年で関東馬は3勝2着2回と、かなり健闘しています。それでは、どんな関東馬が桜花賞では買える馬なのでしょうか。

2004年の桜花賞はダンスインザムードが圧倒的な1番人気に押されていましたが、不安は関西への初輸送でした。2002年に同じ藤沢和厩舎所属で1番人気になったシャイニンルビーが、輸送で大きく馬体を減らしたこともあって負けたように、3歳春の経験が浅い牝馬に、長距離輸送はなかなかの難関です。
しかしダンスインザムードは+2kgで出走してきて、しっかり優勝しました。そのときに、輸送で馬体が減らないぐらい精神的にしっかりしているのであれば、力を出し切れるのではないかと思ったのです。

その仮説が生きたのが、2006年の桜花賞でした。キストゥヘヴンのフラワーC勝ちは高く評価したものの、そこで-6kgの418kgと馬体はギリギリの印象。さらに長距離輸送で体が減ったら、勝負にならないだろうと思ったのです。
しかし桜花賞当日の馬体重は、変わらず418kg。迷わず買うことができ、キストゥヘヴンは圧倒的な人気のアドマイヤキッスを差しきって、優勝しました。

そして今日の桜花賞。栗東滞在のアパパネは+2kgで、前走のパドックよりもぐっと落ちついており、よくなっている印象です。
対する人気のアプリコットフィズは-4kgに抑えたものの、もともとが430kgと軽量の馬なので、ちょっと不安が残ります。見た目にも、かなり細く写りました。さらにアニメイトバイオは、-20kgと大幅な減少。休み明けの前走が+14kgだったとはいえ、2桁の大幅なマイナスは、やはり不安が先に立ちます。

結局レースはアパパネが1番人気に応えて優勝し、アプリコットフィズは2番人気で5着、アニメイトバイオは6番人気で8着に敗れました(ちなみに阪神JFでは、前走と変わらず2着に好走)。
もちろん馬体重や精神的なものだけでなく、そもそもの力の差とも考えられますが。ただ今後の桜花賞の検討に際して、ひとつの目安として使えるのではないかと思います。

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