短距離重賞を連勝する強さ ~高松宮記念

高松宮記念は、キンシャサノキセキが見事に重賞4連勝で、悲願のG1勝利をつかみました。2年前の高松宮記念、スプリンターズSでともに2着と力はあったのですが、昨年はともに2桁着順と不振に陥り、2年越しの成就でした。

デビューから連勝し、3歳時はNHKマイルC3着、マイルCS5着と、古馬になればG1をすぐにでも勝てるのではとも思われましたが、そこから苦節4年。7歳にしてようやくG1ホースの仲間入りです。

しかし短距離重賞を4連勝するというのは、かなりすごいことだと思います。JRAの重賞連勝記録は、テイエムオペラオーが2000年に達成した8連勝(京都記念~有馬記念)ですが、これはすべて2000m以上です。海外を含めればタイキシャトルも8連勝していますが、こちらも5勝が1600mでした。
しかしキンシャサノキセキの4連勝は1400mが2戦に1200mが2戦。しかもその着差は、クビ、1馬身、クビ、ハナ。短距離の場合、出遅れたり前が詰まったりした場合、リカバリーが非常に難しいのですが、それらを克服して、なおとても少ない着差で勝つのですら、実力はもちろん、運もかなり味方につけていないと、できない技といえるでしょう。

実際に、2連勝目の阪神Cでは、スタートで大きく出遅れ、普通ならほぼ無理な状況から、差しきって勝っていますが、これは力の違いを感じさせました。
そして3連勝目のオーシャンSは重馬場を内から差しきっています。今日の高松宮記念も、1~9着が0.5秒差の中にひしめく混戦を、早めに抜けて、最後は詰め寄られながらも、わりと危なげなく勝ちました。

連勝していると、逆にそろそろ負ける頃ではないかと不安になるのですが、今日のキンシャサノキセキは、そんな不安を軽く吹き飛ばす快勝でした。
関東馬期待の星として、これからも連勝を続けてもらいたいものです。

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