長距離の逃げ馬・・・ ~エリザベス女王杯

久しぶりに、人気薄での行った行ったとなりました。しかも2頭・・・。
たしかに出馬表を見たときに、追い込み脚質の馬が多いなとは思ったのですが、しっかりした逃げ馬が2頭いるので、当然ペースは遅くならないだろうし、そうなれば差し・追込みが有利と思った人は多いのではないでしょうか。
しかしそこが盲点だったとは。

確かに長距離レースで人気薄の逃げ馬がからむためには、いくつかの条件があり、今回はその多くを満たしていたのは事実です。その条件とは・・・
1.逃げ馬といっても、ある程度の力はある
2.逃げ馬は前走で逃げつぶれていて、今回は人気薄である
3.中心となる人気馬がいて、それは差し・追込み脚質である
4.競馬場は直線平坦か小回り
こんな感じでしょうか。

まず1.ですが、クィーンスプマンテは2600mのOPを逃げ切るスタミナがあり、前走はG2の京都大賞典で先行して一旦先頭に立ち、ゴール100m手前ぐらいまでがんばっていました。
テイエムプリキュアも、G2日経新春杯を逃げ切り勝ちし、前走はやはり京都大賞典で逃げています。
そして2.の条件どおり、前者は9着、後者は14着に負けています。

3.の人気馬は、いわずと知れたブエナビスタですね。しかもメンバーを見ると先行脚質の馬も少なく、人気どころで先行したリトルアマポーラも、ブエナビスタの影におびえたのか、抑えて逃げ馬との距離を開けてしまいました。
そして舞台は直線が平坦の京都。秋華賞の内回りとは違って、今度は直線が長いので、ブエナビスタには有利だと、多くの予想家も主張していたはずです。

当然このようなことは騎手もわかってはいるのですが、どこかで逃げ馬はつぶれるだろうと、甘く見ていたのだと思います。そしてどんどん距離を広げていく逃げ馬2頭を見て、オーバーペースだと判断したのではないでしょうか。
しかし実際は1000m通過が1.00.5と、あきらかなスローペース。しかも上がりは2頭とも37秒近くとほぼバテていたにもかかわらず、道中の貯金だけで逃げ切ってしまいました。いくらブエナビスタが32秒台で追い込んできても、とどかないわけです。
勝ち時計は2.13.6と、今日出ていたすべての馬が、楽に走れる時計でしょう。

忘れた頃にこういうレースがあるのですが、残念ながら事前に気がつくことは難しく、終わってからその手があったかと思うのですが、後の祭りです。
なかなか教訓にならないものですね。

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