またもや先行同士の決着 ~ヴィクトリアマイル

今年のヴィクトリアマイルは、ただウオッカの強さだけが光ったレースでした。
先行勢を見る好位につけたウオッカは、直線に入ると余裕で先行勢のあいだを抜けて先頭に立ち、みるみるうちに差を広げて、ほとんどムチも使わずに7馬身差の楽勝でした。

先行したウオッカに、1番の上がりとなる33.4の脚を使われては、まったく勝負になるわけがありません。G1でこれだけの楽勝は、最近ではちょっと記憶にないです。去年の安田記念と似た展開でしたが、当然あれよりも楽でしたね。
今までの実績ですでに歴史的な名牝ですが、これでまたひとつ勲章が増えました。G1 5勝はあのメジロドーベルと並び牝馬では1位で、獲得賞金は歴代牝馬No.1。見た目もかっこいいんですよね。すごい馬です。

しかし今の東京は外が伸びないですね。先週のNHKマイルCも先行勢がそのまま残りましたが、今日のヴィクトリアマイルも、4コーナーで1,4,5番手にいた馬が上位3着以内にきました。
決してスローな展開ではありませんでしたが、後方から外に出した馬はいずれも伸びず、中団から内をついたザレマが、かろうじて3着とハナ差の4着にきたぐらいです。
平場のレースでも外から差しきるケースは少なく、差し天国のはずの東京芝コースが、今年はかなり様相が違う気がします。

それにしても、ウオッカ以外の上位人気馬たちは、どうしちゃったのでしょうか。馬場やウオッカの末脚を考えると、ウオッカの後ろにいても勝ち目はないのに・・・。
昨年のエイジアンウインズのように、ウオッカよりも先に抜け出してゴールまで粘るという戦法しか、足元をすくう方法はないと思うのですが、カワカミプリンセスもリトルアマポーラも後ろでマークする戦法に出ました。勝負どころで離されてしまい、後方でもがくだけというレースになってしまったのは、とても残念でした。
逆にブラボーデイジーやショウナンラノビアはがんばりました。ウオッカには軽くかわされましたが、そこからも粘り、特にブラボーデイジーは最後までのびて2着を確保しました。
前走の福島牝馬Sで、泥田のような馬場で粘った根性を、再び見せてくれました。パドックでものんびり歩いていて、調子はよさそうだなと思ったのですが、まさか2着に粘るとは・・・。

この馬場の傾向は、オークス、ダービーでも続くのでしょうか。そうすると穴は先行馬かな?
オークスで圧倒的1番人気が予想されるブエナビスタは、桜花賞では最後方から差しきりましたが、今度はその手は使えそうにありません。安藤勝Jもそのあたりはわかっていると思いますが、一度も先行したことがないブエナビスタを、前に行かせるわけにはいかないでしょう。
またまた悩むことになりそうです。

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