やはり良血馬には逆らえない? ~皐月賞

ロジユニヴァースは4コーナーで手ごたえが怪しくなり、リーチザクラウンも気付けば馬群に沈んでいく中、いつの間にかするすると抜け出してきたアンライバルドが、直線力強く抜け出し、1 1/2馬身差で見事に最初の1冠を制しました。
戦前は3強といわれていましたが、終わってみれば1,2番人気は14,13着の惨敗で、唯一3番人気のアンライバルドだけが、3強の面目を保ったという感じでしょうか。

しかも2着は8番人気のトライアンフマーチで、これで皐月賞は6年連続で7番人気以下の馬が連対し、かつ4年連続で1,2番人気が連対できないという、荒れるレースになってしまいました。ちなみに馬連万馬券は4年連続です。

上位2頭の共通点といえば、ずばり良血ということでしょう。
アンライバルドは1996年のダービー馬フサイチコンコルドの弟で、父は注目のSS系新種牡馬ネオユニヴァース。トライアンフマーチはブエナビスタと同じくスペシャルウィーク産駒で、母は1997年の桜花賞馬キョウエイマーチ。
アンライバルドはスプリングSを圧勝するなど、かなりの実績を誇ってきましたが、トライアンフマーチはまったくの伏兵でした。3戦目で未勝利をようやく勝ち、若葉S2着でなんとか優先出走権をとったものの、そのレースではベストメンバーに軽く差しきられ、なんとか2着を死守したという感じだったからです。
しかしさすが角居厩舎だけあって、しっかりと仕上げてきました。パドックではピカピカの毛づやで悠然と歩き、できの良さは際立っていました。

ダイワメジャーやシックスセンスなど、皐月賞までは目立たなかったのに、ここでいきなりブレイクする良血馬がいますが、今日の2頭もその例かもしれません。ちょうどそんな季節なのかもしれませんね。

それに対して、ロジユニヴァースとリーチザクラウンの人気2頭はどうしてしまったのでしょうか。
リーチザクラウンはパドックでも今ひとつで、レースでは終始掛かってしまって、いいところがありませんでした。
ロジユニヴァースはパドックの気配も良く、2コーナーで外目に出したときは、さすが横山典Jと思ったのですが・・・。結果的に馬群でもまれたレースが初めてで、戦意を喪失してしまったという感じかもしれません。

ダービーは直線が長い東京に変わるので、ますますアンライバルドが有利になると思いますが、惨敗してしまったロジユニヴァースとリーチザクラウンにも、ぜひがんばって巻き返してほしいと思います。

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