ブエナビスタはものが違いました ~桜花賞

ブエナビスタは勝つことはだいたいわかっていたものの、やはり強かったです。ちょっと他の馬とは、レベルが違うという感じでした。

スタートを切るといつものように後方に下げましたが、600mが34.9とやや遅めの落ち着いた流れとなり、さらに縦長の展開で、向こう正面では本当に大丈夫かと、ちょっと心配になりました。
3コーナーすぎから進出を開始したものの、4コーナーでは内に進路をとり、レッドディザイアとジェルミナルに前をふさがれる形になりました。そこからもう一度外に持ち出したわけですが、その末脚は見事でした。

馬場はかなり使われているので内はあまり伸びないのですが、外の伸びはよく、特にレッドディザイアは最後まで食い下がりました。キャリア2戦の馬は過去10年で4頭が出走して、すべて着外ということもあり、キャリア不足でかつ休み明けということでやや軽視したのですが、オープンを差しきった末脚は見所がありました。
でもブエナビスタとは、着差以上の力差を感じました。今回安藤勝Jは坂で2発ほどステッキを入れましたが、あとは押すだけで最後は流す余裕がありました。3着のジェルミナル以下はちぎれてしまい、勝負あったという感じです。

最近は桜花賞とオークスはつながることが多いですが、このままでいけばブエナビスタの2冠はかなり濃厚でしょう。レッドディザイアはマンハッタンカフェ産駒ということで距離が伸びてよさそうですが、安藤勝Jによるとブエナビスタも距離があったほうがよいというので、2400mになっても逆転は難しそうです。
他で気になるのは、桜花賞には目もくれずにオークスに直行するディアジーナでしょうか。クイーンCを勝っており、先行有利のフラワーCでクビ差の2着。メジロマックイーン産駒というところも魅力です。
フローラSで新星が出てこない限り、この3頭の争いとなるでしょうが、やはりブエナビスタ中心は間違いないでしょう。

過去の2頭の3冠牝馬メジロラモーヌとスティルインラブは、2歳G1は勝っていません。もしブエナビスタが3冠を勝つと、初の同世代牝馬限定G1完全制覇の快挙となるわけです。
まだオークスも勝っていない段階でかなり気が早い話ですが、そんなことまで期待させてしまうような、強い勝ち方でした。まずは無事にいってくれることを、期待したいと思います。

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