失礼ながら、そんなに強かったとは ~高松宮記念

ローレルゲレイロといえば、2,3歳時は最強の1勝馬といわれ、先行してしぶとく残るレースぶりで、朝日杯とNHKマイルCで2着になりながら、どうしても勝ちきれないことが長く続きました。
2勝目は4歳2月の東京新聞杯。これがはじめての重賞制覇でもありました。次の阪急杯も逃げて連勝したものの、高松宮記念では逃げてファイングレインの2馬身差4着。昨年後半は、休み明けのスワンSこそ2着に粘ったものの、その後は香港も含めて連対なし。今年初戦の東京新聞杯は13着と、久々の2桁大敗を喫していました。

それが阪急杯で2着に逃げ粘ったあと、高松宮記念はスリープレスナイトを突き放す強い勝ち方で、初G1制覇を成し遂げました。
しかもスローで逃げ切ったのではなく、早いペースで逃げて、いったん並ばれたスリープレスナイトを差し返しました。先行した馬がほとんど着外だったのをみても、展開に恵まれたわけではないことが、よくわかります。しかも中京は直線が短い割りに逃げ・先行馬は良績がなく、高松宮記念も逃げ切りはショウナンカンプだけと、条件的にはかなり厳しいものでした。

最近のスプリント系はかなり層が薄く、重賞勝ち馬もころころ変わるので、多くの馬にチャンスがあったと思うのですが、ローレルゲレイロがあんな強い勝ち方をするとは、正直いって想像もしていませんでした。直線に入ってスリープレスナイトが伸びてきたときは、やっぱり強いなあと思ったのですが、それを差し返すとは・・・。恐れ入りましたの一言です。

ただし真に強い馬の条件というのは、やはりどんな条件でも大崩をしないということだと思います。そういう意味では、ローレルゲレイロもG1馬として恥ずかしくないように、ぜひ今日のようなパフォーマンスを続けて言ってほしいと思います。
現状では、休み明けで2着したスリープレスナイトの評価のほうが上だと思うので、ライバルとして立ちふさがるようなレースを今後も期待したいものです。

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