底を見せていない馬の強さ ~エイジアンウインズ

ヴィクトリアマイルのエイジアンウインズは強い勝ち方でした。中団から馬群を割って、上がり33.4で差しきりました。
最初の600mが35.7というスローペースで、上位5頭のうち4コーナーを6番手以降で回ったのは、エイジアンウインズとウオッカの2頭だけ。ウオッカも33.2という究極の上がりで追い込みましたが、残念ながら2着まででした。

ヴィクトリアマイルの前までで、芝のレースは3・2・0・0。連勝で準オープン、G2を制するという、まさに底を見せていないの見本のような成績でしたが、単勝13.4倍の5番人気と、伏兵の1頭という扱いでした。それも、1600m未経験ということと、阪神牝馬Sが逃げ切りで、かつブルーメンブラットにクビ差まで迫られるという勝ち方のせいでしょう。
確かに東京芝1600mは、長めの距離に実績がある馬が有利というのは常識ですし、直線が長い東京では逃げ馬は目標にされて不利というのも常識です。このような見方から、底を見せていない成績でありながら、あまり人気にならなかったのでしょう。

しかし血統を見てみれば、父フジキセキ、母父デインヒルと、まさにマイル向きというイメージですし、成績を見れば逃げ馬ではないことも一目でわかります。でもやはり今までの知識(常識)にとらわれてしまうのですよねえ。

ウオッカが万全であれば、あっさり負けていたかもしれませんが、それでもG1級であることは確かです。そういう意味からは、今後に期待ですね。パドックでは落ちついていて大物感がありましたし、道中も掛かることなく走っていたので、2000mぐらいまでならいけるかもしれません。
ぜひ注目していきたいと思います。

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