超スローの阪神大賞典 おもしろいのかなあ。

ある程度予想された展開ではありましたが、1000mが1.03.8、2000mが2.09.7という超スローで流れた阪神大賞典。結局逃げたドリームフライトが落っこちただけで、4コーナーを2~4番手で回った馬が、その順番どおりにゴールしました。
勝ったアドマイヤジュピタの上がりが、最速の34.7では、後ろの馬が追いつけるわけがありません。ちなみに2番目に上がりがよいのが、2着のアイポッパーの34.8。

アドマイヤジュピタは、昨年のアルゼンチン共和国杯で、先行して重賞初制覇を飾っていますが、そのときは54kg。今回は堂々の58kgを背負っており、いよいよ本格化といえるのかもしれません。しかしケチをつけるわけではないですが、勝ちタイムの3.08.7は、ナリタトップロードのレコードよりも6.2秒も遅く、たいていのオープン馬なら、これぐらいのタイムで走れてしまうのではとも思えます。
それになんといっても、道中の順番がほとんど変わらずにゴールしてしまうのは、なんとも味気ないと思うのです。やはり競り合いや駆け引きが競馬の醍醐味であり、”いったいった”はつまらないですよねえ。まあ長距離戦ではよくあることですが・・・。

それにしても、ポップロック、アドマイヤフジ、トウカイトリックなどの人気どころは、なんとかならなかったのでしょうか。あのスローを後ろにいても、どうしようもないと思うのですが。4ハロンめから9ハロンめまで、すべて13秒以上で、8ハロンめなど14秒かかっています。ほとんどキャンターですね。

さすがに天皇賞(春)はもう少し早く流れるでしょうし、そうなれば結果もがらっと変わるかもしれません。昔は天皇賞(春)といえば、実力馬が人気どおり走る固いレースだったのですが、スローが定着してから、思いがけない伏兵が好走したりして、すっかり荒れるG1になってしまったような気がします。

今回の上位馬が実力馬であることはもちろん否定しませんが、もう少し力の勝負を見てみたいなと思うのです。産経大阪杯組に期待しましょう。

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