馬場適性とコース取り 七夕賞

1番人気が4.7倍で、単勝10倍以下が6頭と混戦模様の七夕賞でしたが、終わってみれば6番人気-2番人気-3番人気と、比較的妥当な結果でした。
格からいえばヴィータローザかなとも思いましたが、気になったのはサンバレンティン。昨年の福島記念で、荒れた馬場を外から差しきったのが印象的で、最近の成績はいまひとつながら、馬場適性ということから、ちょっと注目していたのです。

内が荒れていることから、皆外目を進んでいながら、1000m59.8というのは、遅い流れではなかったと思います。その中、サンバレンティンも2着に追い込んできたアドマイヤモナークも後方待機。
そこから勝負どころの4コーナー手前でサンバレンティンは思い切って内をつき、アドマイヤモナークは大外を回しました。直線に入った時点で、このコース取りの差はかなり大きく、4~5馬身の差がついてしまったのです。
インタビューでサンバレンティンの後藤Jは初めから内を突くつもりだったと言っていたので、やはり荒れた馬場も苦にしないという昨年の福島記念で見せた特徴を、きちんとつかんでいたのでしょう。

最後の脚が目立ったアドマイヤモナークですが、上がりはサンバレンティンと同じ35.7。小回りコースということもあり、通ったコースが明暗を分けたようです。
結果的にはコース適性をみて距離的に得になる内をついた後藤Jの判断が勝利につながったわけですが、もちろんいつもうまくいくとは限りません。そのあたり、予想に織り込んでいるつもりでも、そのとおりになることはめったにありません。
やはり競馬は奥が深いですね。

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