宝塚記念から凱旋門賞へ

ダービーを快勝した内容を評価されて、なんと1番人気に支持されたウオッカですが、残念ながら8着に終わりました。直線に入ったところでは、内から先頭に並びかけて見せ場は作ったものの、その後ずるずると後退してしまいました。
四位Jによると、折り合いを欠いたとのことで、たしかにスタート直後から向こう正面ぐらいまで、かなり行きたがっているように見えました。ダービーの時は折り合っていたので、どうしちゃったのでしょうか。
ただたとえ折り合ったとしても、今日の宝塚記念では勝つのは難しかったのではと思います。というのも、ウオッカといえば33秒台の上がりが象徴する切れで勝負するタイプです。しかし今日の阪神芝は、やや重発表とはいえ、ダートが不良になっていたように、かなり水気を含んだ馬場でした。実際に最速の上がりのアドマイヤムーンでさえ、36.2でした。
この状況で、ダービーやチューリップ賞のようなレースは、ちょっと期待できないのではと思うのです。

そこで凱旋門賞です。昨年ディープインパクトが出たときは良馬場でしたが、例年あの時期は雨が多く、重馬場になりやすいことは、よく知られています。しかも勝ちタイムを見ればわかるように、日本よりはかなり時計がかかる馬場です。
ディープインパクトのように、馬場状態に関係なく常に強い馬(昨年のやや重の宝塚記念も圧勝しました)は別として、良馬場の切れ勝負の馬では、正直いって厳しいのではと思います。
もちろんウオッカは今日の結果だけで見限りことはできないでしょう。前半折り合っていれば、差してきて上位だった可能性もあります。でも斤量差があるとはいえ、あのタフなレースは大変だと思います。
むしろメイショウサムソンのほうが、向いているかもしれません。ただ早め先頭で粘る脚質なので、あの長い直線では、追い出すタイミングが難しそうですが・・・。

ただチャレンジすることは、とても大事です。今回のウオッカのチャレンジは失敗しましたが、あの桜花賞の完敗から立て直してダービーを勝ったのですから、ぜひ陣営には工夫してもらって、凱旋門賞でいい競馬を見せて欲しいと思います。

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