オーシャンエイプスの実力のほどは?

オーシャンエイプス残念でした。
冷静に考えれば、新馬の勝ちタイム1.49.8は、2着に8馬身差つけたとはいえ平凡だし、アサクサキングスの持ちタイムとの2.3秒差を詰められるのかという疑問はあったし、きさらぎ賞でキャリア1戦の馬の連対はないなど、データ的には厳しかったのは確かです。
さすがに単勝1.3倍は売れすぎだと思いましたが、武豊騎手が絶賛したこともあり、ポストディープインパクトの候補として、期待が沸騰したというのが現実でしょうか。

レースはアサクサキングスのスローの逃げを、3コーナーでオーシャンエイプスが積極的に動き、直線に入ったときは突き抜けるかと思いましたが、そのあとの動きは案外でした。
内のサムライタイガースと外のナムラマースに挟まれて、初めて経験する追い比べは、やはりキャリア1戦の馬には厳しかったようです。早々と2着争いからも脱落し、0.6秒差の4着でした。

新馬圧勝のあとに重賞に挑戦というと、1997年の弥生賞に出てきたサイレンススズカを思い出します。あの時は大川さんにけなされて、負けてしまうとそれ見たことかというようなことを言われていましたが、やはり上のクラスに行くほど経験が大事なのだと思います。
われわれはレースを見慣れていますが、オーシャンエイプスにとってみれば事実上初めての真剣勝負なわけで、他馬の気迫に圧倒されてしまっても仕方ないでしょう。

ただパドックで見た馬体の迫力とか、坂路調教でまっすぐ上がってきた今の時期の3歳馬とは思えないしっかりした走りを見ると、能力はあると思います。今後のことを考えると、2戦目はもう少し楽な相手と戦ったほうがよかったのでないでしょうか。
今回のダメージがどれぐらい残るかわかりませんが、いずれは重賞を勝てるぐらいの器だと思いますので、期待して見守りましょう。サイレンススズカだって、4才春に初めて重賞を勝って、そのあとG1まで連勝したわけですから。

余談ですが、3着に入ったサムライタイガースも、かなり大物感のある馬体をしていました。個人的には、上位2頭よりも、負けた2頭のほうが将来性はあるのではと思ってます。

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