なぜディープインパクトは負けたのか?

ディープインパクト残念でした。
直線でシロッコをかわして先頭に立ったところまでは良かったのですが、そのあと伸びなかったのが誤算でした。追い比べでは明らかに外のレイルリンクの方が手ごたえがよかったし、かわされたときには馬が引いてしまったように見えました。
いつもだったらまっすぐ伸びるのに、最後はやや内にささっていたし、いっぱいになったディープを見るのは、ある意味ショックでした。

野村監督いわく、「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」ということなので、やはり何らかの敗因があったと思います。ちょっと考えてみました。
1.斤量が重かった
2.馬場があわなかった
3.3.5ヶ月の休み明け
4.初めて先行する競馬をした
5.体調がいまいちor調整ミス
6.単純に力が足りなかった

1.斤量が重かった
これはマスコミでも一番多く敗因にあげられており、過去10年で56kgの3歳馬が8勝ということからも、説得力があります。確かに440kg台の体で、59.5kgを背負うのは厳しいでしょう。ただし、58kgを背負った牝馬のプライドにもかわされたのは、納得いきません。
プライドの方が馬格もあるので、斤量がこたえなかったということかもしれませんが。

2.馬場があわなかった
追い出していつもの伸びが見られなかったので、その可能性はあります。慣れない長い芝とやわらかい馬場に、とまどったということでしょうか。勝ちタイムもずいぶん遅いので驚きましたが、その後訂正されました。

3.3.5ヶ月の休み明け
今まで3ヶ月以上の休み明けは、昨年の神戸新聞杯のみですが、このときは楽勝しています。ただしヨーロッパの名馬が集まる舞台で、しかも相手はほとんど9月に使ってきているので、不利であることは間違いないでしょう。

4.初めて先行する競馬をした
後ろから来た馬に負けているので、結果論からいえば、いつものように後ろからいったほうがよかったかもしれません。ただしハリケーンランが前が開かず負けたように、包まれる可能性も高かったし、ペースも遅かったので、個人的にはこれは無いような気がします。

5.体調がいまいちor調整ミス
これは、わかりません。パドックを見る限りはいつもどおりだったし、調教も追いきりもしっかりやっていたようなので、問題はなかったのではと思います。

6.単純に力が足りなかった
少なくとも、世界最強と言われるハリケーンランとシロッコには先着しているので、力が劣っていたということは無いでしょう。

真実はわかりませんが、個人的には2,3が主で、1の慣れない斤量がひびいたのも重なったのではと思っています。でも最後もくらいついて、必死に離されないようにがんばっていたし、力があるところは見せたと思います。
ただ結果的にハリケーンランもシロッコも凡走したので、勝つチャンスは十分あったということで、とても残念です。次またこんなに強い日本馬が凱旋門賞に挑戦するのは、いつになるでしょう。
ぜひ今回の反省も生かして、次こそは勝って欲しいと思います。

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