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2010年03月28日

短距離重賞を連勝する強さ ~高松宮記念

高松宮記念は、キンシャサノキセキが見事に重賞4連勝で、悲願のG1勝利をつかみました。2年前の高松宮記念、スプリンターズSでともに2着と力はあったのですが、昨年はともに2桁着順と不振に陥り、2年越しの成就でした。

デビューから連勝し、3歳時はNHKマイルC3着、マイルCS5着と、古馬になればG1をすぐにでも勝てるのではとも思われましたが、そこから苦節4年。7歳にしてようやくG1ホースの仲間入りです。

しかし短距離重賞を4連勝するというのは、かなりすごいことだと思います。JRAの重賞連勝記録は、テイエムオペラオーが2000年に達成した8連勝(京都記念~有馬記念)ですが、これはすべて2000m以上です。海外を含めればタイキシャトルも8連勝していますが、こちらも5勝が1600mでした。
しかしキンシャサノキセキの4連勝は1400mが2戦に1200mが2戦。しかもその着差は、クビ、1馬身、クビ、ハナ。短距離の場合、出遅れたり前が詰まったりした場合、リカバリーが非常に難しいのですが、それらを克服して、なおとても少ない着差で勝つのですら、実力はもちろん、運もかなり味方につけていないと、できない技といえるでしょう。

実際に、2連勝目の阪神Cでは、スタートで大きく出遅れ、普通ならほぼ無理な状況から、差しきって勝っていますが、これは力の違いを感じさせました。
そして3連勝目のオーシャンSは重馬場を内から差しきっています。今日の高松宮記念も、1~9着が0.5秒差の中にひしめく混戦を、早めに抜けて、最後は詰め寄られながらも、わりと危なげなく勝ちました。

連勝していると、逆にそろそろ負ける頃ではないかと不安になるのですが、今日のキンシャサノキセキは、そんな不安を軽く吹き飛ばす快勝でした。
関東馬期待の星として、これからも連勝を続けてもらいたいものです。

2010年03月07日

ちょっとレベルが違う強さでした ~弥生賞

皐月賞トライアルの弥生賞は、ヴィクトワールピサの圧勝で終わりました。着差こそ2着のエイシンアポロンに1/2馬身差でしたが、最後はムチをいれずにゴール前は抑えており、力差はかなり大きい印象です。

重馬場で1番枠ということもあり、未勝利や京都2歳Sのように先行するかとも思ったのですが、スタート後はやや抑えて、中団の内を進みます。重ということもあり、1000m63.6とスローペースでしたが、折り合って少し前のエイシンアポロンをマークするような位置どりでした。
3コーナーすぎから、外でアドマイヤテンクウやダイワバーバリアンが動いてもじっとしています。重を考えると早めに先団にとりついたほうがよいのではと思いますが、武豊Jの手は動きません。

直線は内をついたエイシンアポロンのすぐ後ろにつけて、いつでも抜け出せそうな勢いで追い出し、先頭に立ったエイシンアポロンと、外から差してきたダイワバーバリアンの間をつくと、エイシンアポロンを楽に差しきりました。

エイシンアポロンといえば、朝日杯FSでローズキングダムの1 1/4馬身差2着に粘った馬で、今日の弥生賞で4着に入ったダイワバーバリアンも、朝日杯FSでは3着でした。
それを考えると、ヴィクトワールピサとローズキングダムは、実績的には甲乙つけがたい印象です。実際にこの2頭は新馬戦で戦い、ローズキングダムが3/4馬身差で勝っているわけですが、最後はヴィクトワールピサが詰め寄っていて、際どい勝負でした。

朝日杯FSと今日の弥生賞を見る限りは、この2頭が抜けている感じで、ローズキングダムのスプリングS次第ではありますが、皐月賞はこの2頭の争いになることは、ほぼ間違いないでしょう。
ただし2000mの実績と、今日の重馬場の経験(その疲れがどうかという心配も若干ありますが)は、ややヴィクトワールピサに有利に働くような気がします。

しかし、弥生賞と皐月賞は必ずしも直結しないのも、また事実です。昨年のロジユニヴァースのような例もあるので、油断は禁物ですが、勝負の行方を楽しみたいと思います。