ある意味順当な結果でした ~菊花賞

今年の菊花賞は、皐月賞、ダービーの連対馬が出走しないという65年ぶりの珍しい状況ではありましたが、勝ったのは皐月賞5着でダービー3着と、メンバーの中では最も春に活躍したと言えるアスクビクターモアでした。戦前は混戦と言われていましたが、結果的には順当だったと言えるでしょう。

しかし個人的に意外だったのは、アスクビクターモアが1番人気ではなかったことでした。実績的に当然1番人気はこの馬だろうと思っていたのですが。
代わって1番人気になったのは、そのアスクビクターモアをセントライト記念でアタマ差で競り落としたガイアフォースでした。春のクラシックは骨折のために不出走も、7月に1勝Cをレコードで圧勝すると、セントライト記念では先に抜け出したアスクビクターモアを退けて連勝。
新馬戦でドウデュースの2着になるなど、力があるのは間違いなく、また父が菊花賞を勝つなど長距離でも活躍したキタサンブラックだということも、人気の後押しになったのかもしれません。
またアスクビクターモアが関東馬でかつ先行脚質だということも、ガイアフォースに人気が集まった理由ではないかと思います。

実は京都で行われていた菊花賞では、逃げ・先行馬の戦績が明らかに良くなかったのです。
昨年を除く過去9回の成績を見ると、逃げ馬で馬券になったのは不良で行われた2013年に3着になったバンデただ1頭。その年は先行したエピファネイアが1着だったのですが、それ以外では2012年に向こう正面でまくったゴールドシップと、2014年に早めに進出したトーホウジャッカルが勝ったぐらいで、あとは差し馬のオンパレードなのです。

しかし阪神で行われた昨年は、逃げたタイトルホルダーが直線では突き放して5馬身差の圧勝。
そして今年はやや離れた2番手から4コーナーで先頭に立ったアスクビクターモアが直線で同様に突き放し、最後は後方からまくったボルドグフーシュと中団から差してきたジャスティンパレスが猛然と差を詰めてくるものの、ハナ差と1/2馬身差抑えての戴冠となりました。

昨年に続いて先行した関東馬が勝ったということで、明らかに京都での菊花賞とは傾向が違うことが証明されました。これが明らかなことだとわかっていれば、今日の菊花賞の1番人気はアスクビクターモアだったでしょうし、G1での1番人気の連敗も15で止まっていたはずだったのではないかと思います。
ところがそうはならず、1番人気の連敗記録も16に伸びてしまいました。

しかし冷静に考えてみると、阪神内回りのAコースでの直線距離は356.5mなのに対して、京都外回りのAコースでは403.7mと50m近くも長いのです。しかも京都は最後の直線に坂がなく、差しが届きやすいという特徴もあります。
今日のレースが京都で行われたとしたら、おそらくボルトグフーシュとジャスティンパレスがアスクビクターモアを差し切っていた可能性が高いでしょうし、それは京都で行われていた菊花賞の傾向に合う結果でもあるのです。

新装なった京都競馬場は、2023年4月から再開されることが発表され、来年の菊花賞は3年ぶりに京都で行われることになります。コース形態は変わらないので、おそらくレースの傾向は以前の京都で行われていたものに戻ることになるでしょう。
この2年の結果は忘れて、予想を組み立てる必要があるでしょう。しっかりと覚えておいて備えたいと思います。

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