古馬マイルG1を完全制覇。しかし一筋縄ではいかない馬券戦術 ~ヴィクトリアマイル

昨年のアーモンドアイに続き、今年も絶対的な存在と言えたグランアレグリアが、単勝1.3倍の圧倒的な支持に応えて、見事に4馬身差の圧勝劇を見せてくれました。
これでグランアレグリアはG1を5勝。古馬マイルG1はすでに去年安田記念、マイルCSを制しているので、これで完全制覇となりました。これはもちろん史上初のこと。そもそも牝馬でしかなしえない記録なわけで、もしノースフライトの時代にヴィクトリアMがあれば、おそらく達成していたとは思いますが、今の時代ならではということでしょう。
今後グランアレグリアが短距離マイル路緯線を進むのか、あるいはやはり中距離を目指し天皇賞(秋)あたりを目指すのかはわかりませんが、去年アーモンドアイに破られたG1 7勝も見えてくるかもしれません。

ヴィクトリアMは今年で16回。過去にはウオッカ、ブエナビスタ、アパパネなどの名牝が勝ってはいますが、ちょっと地味なG1という印象をぬぐえませんでした。しかし2年連続で歴史的な牝馬が勝ったということで、レースの格も上がるのではないでしょうか。
レース内容も、中団の外を追走して直線は馬場の良い外目に誘導し、じっくり追い出しを我慢して、残り200mすぎてから加速。一気に前をとらえると、あとは突き放す一方。力の違いを見せつけました。
去年のアーモンドアイは先団につけるという違いはありましたが、直線は同じく追い出しを待つ格好。同じルメール騎手ということもあり、残り200mを過ぎてからは去年のリプレイを見るようで、着差も同じく4馬身。1歳差で同じような力を持つ牝馬が出て、それを見ることができるというのも、なかなかできない経験だったと思います。

しかし馬券的には、なかなか一筋縄ではいかないレースだと、あらためて感じさせられました。過去に圧倒的な1番人気が勝ったレースを見てみましょう。
2009年はウオッカが1.7倍の人気に応えて7馬身差で圧勝しますが、2着ブラボーデイジー(11番人気)、3着ショウナンラノビア(7番人気)で3連単は8万円超え。
2010年はブエナビスタが1.5倍に推されて、追い込んでクビ差で辛勝するも、2着ヒカルアマランサス(8番人気)、3着ニシノブルームーン(8番人気)で3連単は8万5千円超え。
去年はアーモンドアイが1.4倍に応えて、2着は4番人気、3着は5番人気と比較的固く収まったものの、今年は2着ランブリングアレー(10番人気)、3着マジックキャッスル(5番人気)とやや荒れの結果に。さらに4着ディアンドル(14番人気)、5着シゲルピンクダイヤ(13番人気)と、一歩間違えればかなりの大荒れとなっていた可能性もありました。

その理由は毎年違うのでしょうが、今年に関しては上位人気馬が必ずしも安定した力を持っていなかったということがあると思います。
まず2番人気のレシステンシア。調教もパドックの様子も素晴らしく、パドックだけなら個人的には1番良く見えました。しかも武豊騎手騎乗ということで、信頼性も上がったと思います。しかし実績を見ると特に近走は1400m以下に良績で、東京のマイルは少し長い印象。
直線に入ると力強く抜け出しますが、残り200mで一気にグランアレグリアに交わされると徐々に失速。最終的には6着に終わりました。

3番人気のテルツェットは、前走初めての重賞ダービー卿CTを牡馬相手に勝って期待されました。後方から内を突くものの最後はばててしまい14着。前走418kgの馬体重で53kgで勝ったので、55kgの斤量が不安ということもありましたが、やはり重賞で強い馬にもまれる中で安定した成績を残す経験も、G1で好走するためには大事なのではないかと思います。
それは4番人気で8着に敗れたデゼル(3歳時にオークス、ローズSで着外も、前走阪神牝Sで初重賞勝ち)にも言えるでしょう。

それに対してランブリングアレーは、3歳時にフラワーCで3着に入り、2走前愛知杯2着から前走中山牝Sで重賞初制覇。徐々に経験を積んで力をつけてきたことがわかります。それは3着マジックキャッスル(G1を含む重賞で2着4回。前々走で初重賞勝ち)も一緒。
大阪杯を勝ったレイパパレのように、一気に行ってしまう馬ももちろんいますが、それは稀有な例なのだということを、今回改めて学んだような気がします。今後に生かして、高額馬券を的中と行きたいところですが。

【グランアレグリア】パドックではあまり良く見せないタイプですが強い勝ち方でした
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