ディープインパクト産駒はやはり強い? ~マイルCS

マイルCSといえば、2013,2014と2年連続で書いたように、ディープインパクト産駒がとても強いレースです。2013年トーセンラー、2014年ダノンシャーク、2016年ミッキーアイルと3頭が勝ち、2012年3着のドナウブルーから昨年のサングレーザーまで6年連続で3着以内に1頭以上が入るという実績を継続してきました。

今年も種牡馬別では6頭と最多となったディープインパクト産駒ですが、人気を見ると最高が4番人気のアルアインで、単勝人気1桁の6頭の中にはわずか1頭しかいないという、ここ数年の傾向から見るとちょっと意外な状況でした。
2014年には京都芝マイル重賞で、ディープインパクト産駒が出走機会5連勝中と書いたのですが、今年行われた4戦では、わずかにマイラーズCをサングレーザーが勝っただけ。この4年で少し状況が変わってきたようです。

今年1番人気に押されたのは、安田記念を勝ったモズアスコット。秋初戦のスワンSを58kgを背負いながらハナ差2着と好走したことが評価されました。このモズアスコット、フランケル産駒の外国産馬なのですが、その血統的な特徴はサンデーサイレンスの血が入っていないこと。種牡馬としてはある意味有望だと思いますが、ここ数年の連対馬でサンデーサイレンスの血が入っていなかった馬は1頭もおらず、勝ち馬で見ると2011年のエイシンアポロンまでさかのぼるということで、レース予想の面で見ると、かなり不安を覚える状況ではありました。

予想をするうえで、血統はあくまで参考までにしか見ないのですが、今回は血統の傾向がずばりと当てはまってしまい、1番人気のモズアスコットは後方から脚は使ったものの伸び一息で、勝馬から0.5秒差13着と惨敗。
そしてディープインパクト産駒は、アルアインがかろうじて3着を確保し、7年連続3着以内確保という偉業は継続されました。しかしここで驚いたのが、3~7着を5頭のディープインパクト産駒が確保したこと。4着のカツジは16番人気という低評価を覆し、アタマ差4着という好走を見せました。以下も5着ミッキーグローリー(8番人気)、6着ジュールポレール(10番人気)、7着レッドアヴァンセ(13番人気)といずれも人気を上回る好走で、改めて京都芝マイルにおけるディープインパクト産駒の適性を思い知らされました。

代わってマイルCSを制したのが、ロードカナロア産駒の3歳馬ステルヴィオ。ロードカナロア産駒といえば、牝馬3冠を制し、来週のジャパンカップに出走するアーモンドアイが思い浮かびますが、早くも初年度産駒から2頭目のG1馬が生まれました。
とはいえ、ディープインパクト産駒のように活躍馬が多く出るというよりも、少数精鋭という感じです。また距離もマイル前後が合う印象。
しかし2歳世代からもすでにケイデンスコール(新潟2歳S)、ファンタジスト(小倉2歳S、京王杯2歳S)と2頭の重賞勝ち馬が出ており、今後が大いに期待できると思います。

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