昨年の悔しさをバネにG1連覇 ~ヴィクトリアM

ヴィクトリアMは、7歳馬ストレイトガールが昨年を上回る鮮やかな末脚で一気に抜け出し、レースレコードで連覇を達成しました。7歳牝馬のG1制覇は初とのことですが、それをスピードが必要なマイル戦で、しかもレースレコードで制するとは・・・。その強さに唖然とするしかありませんでした。

ストレイトガールは、昨年ヴィクトリアMとスプリンターズSとG1を2勝したのですが、JRA賞の部門賞に選ばれないという不運に泣かされました。
最優秀4歳以上牝馬か最優秀短距離馬のどちらかを受賞する権利は十分にあったのですが、前者はジャパンカップを勝ったショウナンパンドラ、そして後者は安田記念、マイルCS、香港マイルを勝って年度代表馬にもなったモーリスが獲得。中央のG1(J・G1含む)を複数勝った馬はストレイトガールを含めて6頭いましたが、その中で唯一無冠に終わったのです。その無念たるや相当なものだったでしょう。

そして今日のレースでは、昨年の最優秀3歳牝馬ミッキークイーンと最優秀4歳以上牝馬ショウナンパンドラを2馬身半という差をつけて破り、無念を晴らしました。

しかし、昨年の優勝馬にもかかわらず単勝17.7倍の7番人気という低評価は、終わってみれば不思議な気もします。とはいえ、7歳という年齢と、香港遠征と帰国初戦でともに9着に敗れたことを見れば、仕方ないでしょう。
でも思い返してみると、実は同じような復活劇を、何回か経験したような気がします。

その1頭は2012年の勝ち馬ホエールキャプチャ。
その年は4番人気で比較的順当でしたが、そこから調子を落として2桁着順が続きます。2013年の初戦阪神牝Sも14着に終わり、もう終わったと思われヴィクトリアMでは12番人気。しかし中団から脚を伸ばし、勝ったヴィルシーナにハナ差の2着と鮮やかに復活しました。

そしてもう1頭はその2013年の勝ち馬ヴィルシーナ。
その年は1番人気に応えて、ジェンティルドンナの前に涙をのみ続けたG1をようやく勝ったのですが、そこから長いトンネルに入ります。翌2014年も東京新聞杯、阪神牝Sともに11着の惨敗。さすがにないだろうと思われた11番人気の2014年ヴィクトリアMで、見事に復活のV。

こうやって振り返ってみると、ストレイトガールの連覇も十分に考えられるのですが・・・。
まあこれを糧に、次こそは復活Vをぜひとも捉えたいと思います。

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