2013年JRA賞の発表を受けて

2013年のJRA賞の競走馬部門が発表されました。恒例の事前予想をしていたのですが、なんと2部門もはずしてしまいました。今まではずしても1部門だったので、かなり意外な結果です。

まず「最優秀3歳牡馬」ですが、これはかなり迷ったので、まあ仕方ないかなと思います。
個人的には3冠レースでの安定感を評価してエピファネイアとしたのですが、実際にキズナにはダービーで1/2馬身差とはいえ負けていますし、ダービー馬の称号が重いこともわかります。ただし直接対決では1勝1敗ですし、菊花賞の5馬身差は伊達ではないと思うのですが・・・。
2頭とも有馬記念は回避になって、対決は今年に持ち越されましたが、ぜひ春には無事な姿を見せて、対決で競馬界を盛り上げてほしいと思います。

次に「最優秀4歳以上牡馬」ですが、こちらはかなり不思議な結果となりました。
オルフェーヴルの有馬記念の8馬身差圧勝は見事でしたが、G1勝ちはこれだけですし、海外も含めてG1を4勝したロードカナロアには、かなわないだろうと思ったのです。実際に年度代表馬の投票では、209票対69票と圧倒していますので、最優秀4歳以上牡馬の投票でそれが逆転するのは、不可解でもあります。

思うに、おそらくオルフェーヴルの競走馬生活の偉業をたたえたいという多くの記者の想いが、矛盾を承知でオルフェーヴルを最優秀4歳以上牡馬に押したのでしょう。
また、メディアでもいろいろ書かれていましたが、日本の競馬における短距離部門の軽視という傾向も、影響した可能性は高いと思います。実際にマイル以下を主戦場にしていた馬が年度代表馬に選ばれたのは、タイキシャトルと今年のロードカナロアだけです。

とはいえ、オルフェーヴルも一つの時代を画すほどの実績を残したのは間違いないので、その最後の年にJRA賞を受賞することになったのは、とても喜ばしいことです。おそらくどの部門にも選ばれなくても、特別賞は受賞したでしょうし。
予想ははずれましたが、結果的にはよかったと思っています。

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