ヴィクトワールピサのドバイWC、すばらしい結果でした。向こう正面で上がっていったときは、掛かったかなとちょっと心配しましたが、しっかり折り合っていたんですね。4コーナーを回ってトランセンドとのたたき合いになり、まとめて交わされるかとひやひやしたのですが、なんとそのままゴール。日本調教馬として、初めて世界最高賞金のレースを制する快挙です。しかもワンツーですから。
いい成績だったら、暗い話題が多い日本を、少しでも勇気づけられるかもと思っていましたが、予想以上の結果でした。
ブエナビスタは残念でしたが、最後方から前をふさがれて、あれでは厳しいですね。最近のブエナビスタは前にも行けるので、ムーア騎手にはもう少し積極的な騎乗をしてもらってもよかったかなと思います。
そして高松宮記念では、8歳馬のG1制覇(日本調教馬では初)&初の連覇。そしてなんと関東馬のワンツースリーとなりました。
美浦のトレセンも、一部の建物に被害があったり、水が出なくなるということもあったらしく、しかも中山競馬が中止になり、厳しい状況だったと思います。そんな中で、キンシャサノキセキは、なんと8歳でG1連覇を達成。大幅な馬体減が心配だったのですが、先行してダッシャーゴーゴーをマークし、直線半ばであっさりと交わすと、昨年以上の強さでゴールしました。
しかも2着サンカルロ、3着アーバニティも関東馬。逆境を跳ね返したその姿は、東日本の競馬ファンにも勇気と感動を与えたのではないでしょうか(ちょっと大げさかな)。
4月の中山開催も中止になり、皐月賞も、もしかしたら京都での開催になるかもしれないという、関東馬にとっては厳しい状況が続きますが、これらの快挙に勇気をもらって、ぜひ乗り越えていって欲しいと思います。