5週連続G1など盛り上がった春の東京開催も、今日が最終日でした。G1のあとの最終レースのように、一抹の寂しさを感じさせる日ですが、メインはエプソムC、そしてレース終了後は恒例の馬場開放がありました。
エプソムCは実績断然のセイウンワンダーが、前走のマイラーズCで4着に破れ、かつ東京実績もないということもあり、ちょっと混戦模様でした。しかしそんな低評価に反発するように、セイウンワンダーは直線じりじりと伸びてきて、マイペースで逃げたシルポートをハナ差交わしたところがゴールでした。展開的にはかなり苦しかったものの、差しきったのはやはり実力でしょう。
荒れないわりに、意外と1番人気の成績がよくない重賞なのですが、今年は順当な結果となりました。
そして最終日恒例の馬場開放。今年はダートコースに入れる上に、ダートの砂を持ち帰ることができるという、ちょっと画期的な企画がありました。
馬場に入る時に、小さなプラスチックのびんを渡されて、それに砂を詰めて持ち帰ることができるのです。
まず芝コースは、見た目ほどは荒れていない感じで、内側の芝も比較的よく残っており、今シーズンの高速決着がうなずける状態でした。下のほうまでびっしりと生えてクッションもよく、走りやすい状態だったのではと思います。
そしてダートコースは今回始めて歩いたのですが、砂がとてもきれいで驚きました。なんとなく、やや粘り気のある土のような砂を想像していたのですが、砂場の砂よりもさらさらと粒の揃った、きれいな砂でした。
ただ砂浜のように靴が深くめり込むということはなく、もちろん芝に比べれば歩くのに力がいりますが、意外と歩きやすいなというのが感想でした。
そして甲子園のように、皆さんが競って砂をびんに詰めていました。なくならないのかちょっと心配になりますが、きっと常に補充しているのでしょう。重の時に馬に付着したり、風で飛ばされたりして、普段でも少しずつ減っているでしょうから。
こういう企画はなかなかおもしろいので、来年以降も続けていただけたらと思います。