共同通信杯 一番強かったのは

近年クラシックにはなかなか直結しないとはいえ、かつてはジャングルポケットやアドマイヤムーンなども排出した、注目の共同通信杯が行われました。
馬柱を見ると、アリゼオとダノンシャンティに、あとはハンソデバンドとダイワアセットの実質4頭だてかなという感じでしたが、実際のレースもほぼそのとおりというか、実際は前の3頭の戦いとなりました。

人気のアリゼオとダノンシャンティは、若駒Sを勝ったヒルノダムールを基準にすると、だいたい同じぐらいの力の持ち主と想像されましたが、東京の実績と前走ホープフルSの勝ち方、それに鞍上ルメールの魅力込みで、アリゼオが抜けた人気となりました。
ハンソデバンドはメンバーが薄いジュニアCの勝ち馬ということでやや軽視されましたが、東京の2戦を含めて、連対をはずしていないという魅力があります。先行脚質も得だといえるでしょう。
ダイワアセットは勝ち味に遅い感じがありますが、安定感はあります。

パドックでは、アリゼオもダノンシャンティもテンションが高めで、若さを出していましたが、逆にハンソデバンドはおとなしすぎて、やや覇気がないようにも見えました。

レースは、スローで逃げたカワキタコマンドを2番手でハンソデバンドが追走し、アリゼオは4番手、ダノンシャンティは後方から徐々にポジションをあげていきます。
直線は、早めに先頭にたったハンソデバンドをアリゼオが懸命に追うものの差が詰まらず、後方から差を詰めてきたダノンシャンティが、アリゼオを交わして、ハンソデバンドに並んだところでゴールとなりました。差はハナ、クビで、4着は2馬身離れたので、力的にはこの3頭が抜けていると見てもいいでしょう。

でも一番強い競馬をしたのは、スローを上がり33.5で差してきて、ハナ差まで追い詰めた2着のダノンシャンティだと思います。ハンソデバンドやアリゼオよりも外を回している分、距離も長く走っていますし。
ただハンソデバンドもアリゼオも、そんなに大きな差があるわけではありません。体は冬毛が目立ってましたし、まだ気性も幼い感じでした。これからの成長も見込めるでしょう。

なかなか関東からは有力馬が出ない中、ハンソデバンド、アリゼオには関東馬復権の期待もかかります。クラシックはまだちょっと先ですが、楽しみな馬がでてきたといえるのではないでしょうか。

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