エスポワールシチーの強さだけが目立ちました ~JCダート

JCダートは、1番人気のエスポワールシチーが、まさに影をも踏ませぬ逃走劇で逃げ切って終わりました。
アメリカのティズウェイが逃げるという話もありましたが、エスポワールシチーが明確にハナを主張すると抑え、1 1/2馬身ぐらいの差をキープして、2コーナーまでには隊列が決まりました。
そのあと突然マコトスパルビエロが上がっていって2番手につけましたが、エスポワールシチーは動じず。1コーナーまでは先行馬がやりあったので、かなりハイペースになるかと思ったのですが、1000mが1.00.7と意外と落ちついたペースになったのも、エスポワールシチーには味方したかもしれません。

そして直線に入ると突き放すのは、いつものパターン。それほど早いペースでもなかったのに、先行していた両ワンダーやマコトスパルビエロは後退。唯一サクセスブロッケンが懸命に押して抵抗を試みますが、みるみる引き離されていきます。
そして残り200mを切ってからは、ほぼ勝負あったという感じになり、焦点は2着,3着争いに絞られました。そこに外から伸びてきたのが、トパーズSで見事な末脚を見せたシルクメビウス。しかしエスポワールシチーまでは、とても届かず、離れた2着まで。
そして脚が上がったサクセスブロッケンをゴール前でぎりぎり交わして3着を確保したのが、ゴールデンチケット。ダートでは5戦して4着以下がないという堅実さを示しました。

しかし全体にエスポワールシチーの強さだけが目だったレースでした。決して早いペースではなかったのに、先行した有力馬は4コーナー回ったところで早々と脱落。離れた2,3着は、いずれも後方から追い込んできた馬でした。

これで4連勝でG1 3連勝という偉業を達成したわけですが、その片鱗は今年のフェブラリーSでも見せていました。あの時も淀みのないペースで逃げ、直線一旦突き放したのですが、坂で脚が鈍り、最後は実力馬3頭に交わされて、1 1/2馬身差の4着に終わりました。
しかしこれがよい刺激になったようで、そのあとのマーチSから連勝が始まりました。次のかしわ記念でG1初制覇を飾ると、休み明けの南部杯も、回りこそ違いますが、今日のレースと同じようにサクセスブロッケンをみるみる離して、5馬身差の完勝でした。

淀みないペースで逃げて、突き放して勝つというのは、一番強い勝ち方だと思います。他の馬はついていけばつぶれるし、追い込んでも届きません。
今後は海外という話もあるようですが、ぜひ充実しているうちに実現してもらいたいと思います。
まずは3月に行われるドバイワールドカップでしょう。来年から馬場がオールウェザーになるということで、やや不安もありますが、自分でレースを作れるし、地方のダートも中央のダートも、芝でもある程度の実績を残しているので、対応できる可能性はあるのではないでしょうか。
ぜひ健闘してくれることを、祈りたいと思います。

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