短距離の逃げ馬・・・ ~スプリンターズS

よく「長距離の逃げ馬、短距離の差し馬」といわれます。それほど短距離では、必ずしも逃げ馬が強くはないのですが、ことスプリンターズSに限ると、必ずしもそうとはいえません。
ここ10年で、逃げ馬(4コーナーで先頭だった馬を含む)は6頭が連対(4勝2着2回)しています。さらに新潟開催をのぞくと、中山でのスプリンターズSでは2/3は逃げ馬が連対しているのです。

その例にもれず、今年のスプリンターズSも逃げたローレルゲレイロが、差してきたビービーガルダンをハナ差抑えて、高松宮杯に続くG1 2勝目をゲットしました。これはトロットスター以来の快挙になります。
前走のセントウルSであっけなく馬群に沈み、14着と大敗したこともあり、G1馬にもかかわらず、単勝13.8倍の6番人気という支持にとどまりましたが、それをあざ笑うような、見事な逃走劇でした。

スプリンターズSといえば先行馬有利というのは常識であり、さらに重賞を複数勝っていることや、ある程度時計の裏づけがあることなど、明確な条件があり、それに従えば連対馬を絞り込んでいくことは、実はそんなに難しくはありません。
今回も重賞2勝以上しているのは、外国馬を除けばビービーガルダン、プレミアムボックス、カノヤザクラ、ローレルゲレイロの4頭だけであり、追い込み脚質のプレミアムボックスを除くだけで、自動的に上位3頭が特定できてしまいます。
唯一ビービーガルダンに時計の裏づけがないことだけがネックですが、最近の充実により結果として克服できてしまったのでしょう。

ただしアルティマトゥーレの鮮やかな勝ち方を見て、さらに安定感のある成績を目の当たりにすると、惹かれてしまわないわけにはいきません。さらに近年は牝馬の活躍が目立つこともあり、1番人気に支持されたのでしょう。

あとから考えてみれば、結構簡単なのですが、なかなか予想の段階では、割り切ることができません。ぜひ来年にはこのようなデータを生かしたいものですが、そのときになると、またあれこれ考えて、結局はずしたりしていまうんですよね。
なかなか学習できないものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です