やはり血統?それとも展開? 菊花賞

菊花賞は1番人気の信頼度が低い。最近はステイヤー血統はこない。
レースの傾向としては、こんなところもあげられるのではないでしょうか。これに従うと、オウケンブルースリもフローテーションも軽視することになります。特にフローテーションは、神戸新聞杯の大敗と、調教でノットアローンに突き放されるのを見ると、さらに買いたくなくなります。しかしきてしまいました。

その原因を推理してみましょう。まずオウケンブルースリですが、夏の上がり馬で、神戸新聞杯3着かつその上位2頭は出てこないとなると、押し出された1番人気という言葉がぴったりの形になります。過去10年の1番人気は、ディープインパクトの1勝とスペシャルウィークの2着1回。あとは3着2回という体たらく。押し出され感いっぱいの1番人気は、心情的に避けたくなります。
でも結果を見ると、単純に強かったと言えるのではないでしょうか。3コーナーからのロングスパートで先頭に立ち、最後にフローテーションに詰め寄られると、もうひと伸びしました。馬体も大物感たっぷりで、ディープスカイに似た雰囲気を持っています。

次にフローテーションですが、これはやはり長距離血統ということになるのでしょう。そしてもうひとつ、予想以上にペースが早くなったことがあげられます。ノットアローンが掛かり気味に先行し、1000mが58.8と昨年より2秒早く、2年前とほぼ同じペースになりました。
こうなると中距離馬はつらくなり、先行馬はスマイルジャックを初め、みな沈んでしまいました。そこで本領を発揮したのが、ステイヤー血統のフローテーションだったわけです。もし昨年のようなスローペースで、上がりの競馬になれば、こなかった可能性が高かったのではないでしょうか。

3着のナムラクレセントは正直いってよくわかりませんが、先行してよく粘っているので、予想外にスタミナがあったということなのかもしれません。
しかしそもそもハイペースになることは読めなかったので、この結果を導き出すのも無理だったということになるのかもしれません。

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