最後は意外にも固く収まった安田記念

この春のG1は、稀に見る荒れ方をしてきたのですが、そんな中でいつも荒れる安田記念が固く収まるわけがないというのが、大方の見方ではなかったでしょうか。だから、1番人気の単勝が360円もついたのでしょう。
たしかにサンデーサイレンス産駒は勝ったことがないし、1番人気になったスズカフェニックスは、これまた来たことがない高松宮記念1着馬。ダイワメジャーもドバイでは3着とはいえ、アドマイヤムーンに0.8秒も離されている。前走好タイムで逃げ切ったコンゴウリキシオーも、最近きていない逃げ馬&マイラーズCからの直行。
つまり人気馬がみんな不安要素を抱えているわけです。しかも香港からの4頭は互いに勝ったり負けたりで実力がよくわからず、最近の流れでは牝馬も軽視できない。
新聞を見ると、いろいろな馬に◎が分散していて、予想家の人たちも苦労したようです。

でもふたを開けてみると、2,3番人気であっさりと決まってしまいました。しかも持ちタイムがよい順に1,2着。しかし内容はなかなか充実していたと思います。
ハイペースで逃げたコンゴウリキシオーは、坂に差し掛かっても逃げ脚は衰えず、東京のマイルは差し馬有利の常識に反して、粘ります。そこに伸びてきたのが、4番手追走のダイワメジャー。伸び悩む差し馬を尻目に、2頭で抜け出して、あっさり勝負ありでした。
3着もダイワメジャーのすぐ後ろにいたジョリーダンス。早めに抜け出して、アドマイヤキッスやスズカフェニックスの差し脚を封じました。

個人的には、久々に固く収まってほっとしたのですが、そう感じた人も多かったのではないでしょうか。しかも固いわりには、配当はそこそこよく、レース内容にも結果にも、満足しました。順当な安田記念は、なんと8年ぶりのことです。

これで東京の5週連続G1も終わり、いよいよ再来週からは夏競馬です。少しのんびりと楽しむことにしましょう。

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