有馬記念とディープインパクトの引退

有馬記念は、まさにディープインパクトのためのレースという感じでした。みんなもそれを期待していたし、ディープインパクトもそれに応えて、今までで最高のパフォーマンスを見せてくれました。
4コーナーで、他馬とはまったく異なる次元の脚で上がっていく様は見事だったし、直線であっというまに先頭に立ち、突き放す完璧なパフォーマンスは、今まで見たことがないものでした。記憶に残るという意味で、すごいレースだったと思います。

4歳での引退には、かなり異論もあるでしょうし、金子オーナーも悩んだと思います。ただ「あと1年見守るにはハートが小さすぎた」という発言は、本音ではないかと思います。来年も現役を続行してそのパフォーマンスを見たいという気持ちは誰でもあるでしょうが、過去には5歳になって急速に成績が下降していった馬たちも多く、ディープがそのあとをたどらない保障はありません。
また全兄弟のブラックタイドやオンファイアが屈腱炎で長期休養をしていることを考えると、いつ同じことにならないとも限りません。それだったら、最高の時期に惜しまれて引退するというのは、みんなが幸せになれる選択だともいえると思うのです。

いろいろありながらも、絵に描いたような見事な結末で終わったことで、競馬ファンだけでなく、多くの人に強い印象を与えたことでしょう。ただ同時にひとつの時代が終わったようなさびしさも感じます。
わずか2年とはいえ、歴史に残る名馬の目撃者になれたことは、感謝すべきでしょう。
ただ来年が心配ですね。半弟のニュービギニング(なかなかすばらしい勝ち方でした)や、無敗のフサイチホウオー(まだ荒削りですが)などに期待したいと思います。来年もワクワクするような競馬が見られますように。

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