馬場について

先日G誌を見ていたら、残念な投書を見ました。今年の天皇賞春を5段階で評価して、その感想をのべるコーナーなのですが、JRAがレコードが出るような馬場を作ることで、馬が故障しやすくなるので、いい加減やめて欲しいという趣旨でした。

これはおそらく、時計が早い馬場=必要以上に固い馬場=馬が故障しやすいという図式なのでしょうが、本当でしょうか。湿ってやわらかい重馬場よりも、乾いている良馬場のほうが、時計が出やすいのは確かです。でも本当に早い時計が出るのは、馬にとって走りやすい馬場ではないかと思うのです。固すぎて脚に負担が掛かる馬場では、逆に早く走れないでしょう。
それにJRAの目的は、早いタイムを出すことではなく、客に楽しんでもらい馬券をたくさん買ってもらうことです。そのためにはディープインパクトのようなスターに故障されては困るし、走りやすく故障しにくい馬場を作るために、馬場造園課や競走馬総合研究所の方々は日夜努力をされているわけです。

馬の故障を馬場のせいにされるのが一番つらいと、馬場造園課の方が書いているのを読んだことがありますが、思い込みで感情的な投書をするのはよくないですね。またG誌のようなマスコミも、そのような誤った認識を正すような啓蒙を、進んで行っていくべきではないかと思います。

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