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2013年11月24日

初の連覇は牝馬によって達成 ~ジャパンカップ

今年のJCは、ジェンティルドンナが単勝2.1倍の1番人気に見事にこたえて、連覇を飾りました。33回の歴史の中で、連覇は初とのことですが、それを牝馬が達成するのですから、すごい時代になったものです。
しかもこれでJCでは5年連続牝馬が1位入線(2010年はブエナビスタが2着に降着。これがなければブエナビスタが初の連覇を達成していたわけですが・・・)。さらに今年はディープインパクト産駒の牝馬のワンツーフィニッシュと、牝馬&ディープインパクト産駒の勢いは止まらないという感じです。

今年のジェンティルドンナは、牝馬3冠+JCを制した昨年とは一変して、JCの前までは3戦して2,3,2着と、惜しいながらも勝てないレースが続いていました。しかも前走の天皇賞(秋)は、差してきたジャスタウェイに4馬身という決定的な差をつけられて、2着に敗れています。
牝馬は一度崩れると、なかなか戻らないイメージもあり、また前走はやや掛かって末脚が甘くなったために、距離伸びてどうかという不安もありました。
今日のパドックでも、周回を重ねるごとにテンションが上がり、途中からは小脚を使ってチャカつく素振りも見せます。いつもテンションは高めなのですが、これで2400mは大丈夫なのかと、ちょっと心配になりました。

レースでは、ジェンティルドンナは好スタートから3,4番手につけ、スローペースにやや掛かる素振りを見せながら、なんとかなだめて追走します。
そして直線に入ると、残り400mを切って早くも先頭に。スローのために先行勢が粘る中、いったん1馬身ほど抜け出しますが、ゴール直前では脚色が鈍り、最後は追い込んできた3歳牝馬のデニムアンドルビーと鼻づらを合わせてゴール。写真判定の結果、2年連続ハナ差での優勝となりました。

昨年はオルフェーヴルとびっしりと叩き合った末のハナ差でしたが、今年は末脚が鈍ってギリギリのハナ差と、まったく異なるレースぶりでした。どんなレース展開でも勝てるのが強い馬の条件だとすれば、まさにジェンティルドンナは今を代表する馬といえると思います。
そしてディープインパクト産駒は、これでJRAのG1で出走機会7戦連続連対を達成。来週のJCダートは産駒の登録がないので、記録の継続は2歳G1での産駒の走りにゆだねられることになります。

JCが終わると、いよいよ有馬記念に向けての各馬の動向が気になります。昨年は回避したジェンティルドンナは参戦するのか。ただし、中山は初参戦で、今までのレースぶりを見ると、正直あまり合う気がしません。
はたまた今日は惨敗を喫したゴールドシップの復活はあるのか。そして凱旋門賞以来のレースとなるオルフェーヴルやキズナがどんな走りを見せるのかなど、興味が尽きません。
豪華メンバーが予想される有馬記念まで、まだまだ今年の競馬は続いていきます。

2013年11月17日

G1連敗を6で止めながら連続連対は6に伸ばしたディープインパクト産駒 ~マイルCS

マイルCSは、2番人気のトーセンラーが、今までの惜敗続きのうっぷんを晴らすような見事な末脚で、一気に差し切ってG1初制覇を飾りました。騎乗した武豊騎手は、昨年21回目の参戦でようやくマイルCSを勝ったと思ったらあっさりと連覇し、しかも自身のG1 100勝という前代未聞の記録も達成したのです。

そのトーセンラーですが、マイル戦は今回が初参戦ということで、この距離でどのようなパフォーマンスを見せるのか未知数であり、それが4.7倍の2番人気という微妙な人気になったのでしょう。しかし個人的には、2番人気に支持した多くのファンの勘の良さに驚いていますが・・・。
ただし、そもそもディープインパクトの初年度産駒はG1勝利がマイルのみだったように、実はマイルに強いのではないかという推測も成り立つのです。その初年度産駒の1頭であるトーセンラーがマイルG1を制しても、驚くに値しないのかもしれません。
ただし常識的に考えて、3200mの天皇賞(春)で2着して、マイルで鮮やかに勝つとはなかなか想像できませんが。そういえば、かつて天皇賞(春)と安田記念で連続して2着したカミノクレッセという馬がいたことを思い出しました。それを超える快挙ですね。

ところで、タイトルのことですが、調べてみるとディープインパクト産駒は、日本ダービーでキズナが1着になったあと、出走機会のあったG1(産駒のいなかったスプリンターズSを除く)では6連敗中でした。しかもダノンシャークが3着に終わった安田記念のあとは、宝塚記念(ジェンティルドンナ)、秋華賞(スマートレイアー)、菊花賞(サトノノブレス)、天皇賞 秋(ジェンティルドンナ)、エリザベス女王杯(ラキシス)とすべて2着。つまり連続連対は5戦続けていたのです。
そして今日のトーセンラーの勝利で、G1出走機会の連敗を6で止めると同時に、連続連対は6に伸ばしたのです。

来週のJCにも、大将格のジェンティルドンナをはじめ、ヴィルシーナ、デニムアンドルビー、ラキシスと、牝馬ばかりとはいえ少なくとも4頭が出走を予定しています(他にスピルバーグも登録)。まだまだ連続連対は伸びる可能性が高いといえるでしょう。
どこまで伸びるか、また楽しみができました。

2013年11月10日

メイショウマンボ、そして名牝へ ~エリザベス女王杯

初めての古馬相手も、ローズSでの印象がよくない重馬場も、難なくこなして、メイショウマンボが秋華賞に続いてエリザベス女王杯を圧勝し、今年3勝目となるG1勝ちをおさめました。
秋華賞とエリザベス女王杯を連勝したのは、ファインモーション、ダイワスカーレットに続く3頭目ですが、春のクラシックも勝ったのはダイワスカーレットだけなので、戦績的にはあの名牝に肩を並べたことになります。

しかし、エリザベス女王杯で1.9倍の1番人気に支持されたダイワスカーレットに対して、G1を2勝していながら1勝しかしていないヴィルシーナに次ぐ3.9倍の2番人気とは、ずいぶんと信頼されていないものです。
たしかにエリザベス女王杯まで1度も連対を外していなかったダイワスカーレットに対して、メイショウマンボは阪神JFと桜花賞で10着に大敗し、秋初戦のローズSでも4着に敗れています。また調教もパドックの様子も、秋華賞よりは元気がない感じで、武幸騎手もインタビューで前走の反動を気にしていたように、秋華賞がピークだったのは間違いないでしょう。
それが、微妙なオッズに現れていたような気がします。

しかしそんな中で、重馬場をものともせずに力強く伸びて快勝したのは、実力はもちろん、気力がなければなしえなかった快挙ではないかと思います。
名馬の条件の1つに、大敗しないことというのがあると思います。生涯連対を外さなかったダイワスカーレットは別格としても、それに少しでも近づけるよう、さらに強いレースを見せてくれることを期待したいと思います。