« 2011年12月 | メイン | 2012年03月 »

2012年02月20日

それが競馬と言われればそれまでだけど ~フェブラリーS

フェブラリーSは7番人気のテスタマッタが、見事な末脚で2馬身差をつけて圧勝しました。
これで2年前の2着の雪辱を果たしたわけですが、2走前の東京大賞典でもスマートファルコンとワンダーアキュートに差のない競馬をしており、力的には勝ってもおかしくないと思います。ただし掛かり癖があり、しかも前に馬をおけない大外というのが、人気を落とした原因でしょう。

しかし1.5倍という圧倒的な1番人気に支持されたトランセンドが7着に大敗したのは驚きました。
調教でもしっかりと脚があがっていて好調そうだったし、パドックでも落ち着いて周回していて、いつもと変わらない雰囲気だったので、上位には来るだろうと踏んでいたのですが・・・。

トランセンドは好スタートを切ったものの、セイクリムズンなどが前に行くと、中団まで下がってしまい、あわてて藤田騎手が押すものの、前に取り付くまでには、ずいぶんと脚を使ってしまいました。しかも3コーナーでも4番手。逃げるか、せいぜい2番手と思っていたので、この時点で少しイヤな予感がしました。

そして4コーナーで早くも騎手の手が動いて追い出しにかかります。去年の南部杯でも、4コーナーすぎに手ごたえが悪くなったのですが、あの時はそこからじりじりと伸びてきました。しかし今回は、いつもの伸びがありません。
そうこうしているうちに、外からワンダーアキュート、ダノンカモン、さらにはテスタマッタなどが一気に伸びてきて、トランセンドはあっという間に馬群に飲み込まれてしまいます。
最終的に1.7秒差の7着と、藤田騎手が乗るようになってからは初めて、約2年ぶりの大敗となってしまいました。

上位3頭はいずれも4コーナーで真ん中より後ろにいた馬なので、ペースが早かったというのもあるかもしれません。たしかに最初の3ハロン34.7は、2年前にローレルゲレイロが逃げて作った34.8を0.1秒上回りますが、このときは2番手のエスポワールシチーが勝っており、トランセンドが万全ならこなせないペースではありません。
安田調教師はマイルの距離を敗因に挙げており、たしかにそれもあるかもしれませんが、やはり行きっぷりの悪さが、象徴しているような気がします。体調なのか、気持ちの問題なのかはわかりませんが。

次走は、順調ならドバイWCでスマートファルコンと再び雌雄を決することになります。ぜひ昨年のJBCクラシックのような、手に汗握る勝負を、再び見せてもらいたいものです。

2012年02月12日

主役交代かもしれません ~共同通信杯

1月末に見た某スポーツ紙の今年のクラシック番付によると、横綱:ディープブリランテ 大関:アルフレードとなっていました。それほど昨年の新馬と東京スポーツ杯で見せたディープブリランテのパフォーマンスは、今後に期待が持てるものでした。
さすがに2年連続の3冠馬はあまりに早すぎますが、どんなレースを見せてくれるか、楽しみに見に行きました。

ディープブリランテの単勝オッズは1.4倍。対する2番人気のゴールドシップは4.1倍とかなりの差があります。
現3歳世代の重賞ではレベルが高かったと思われる札幌2歳SとラジオNIKKEI杯で、ともに2着のゴールドシップは、今後を占う上で、いい物差しと言えたでしょう。

レースは、好スタートのディープブリランテが、スピードの違いを活かしてハナに立ちます。掛かるのが不安なディープブリランテとしては、あまり望ましい展開ではないと思いますが、掛かっているそぶりもなく、1000mは62.6秒とスローに落とします。
直線に入ってディープブリランテが後続を突き放すと、3,4番手を追走していたゴールドシップは手ごたえが悪く、もがいているように見えます。このままディープブリランテの楽勝かと思ったところで、坂でゴールドシップが息を吹き返して一気に迫り、手ごたえが悪くなったディープブリランテを外から抜き去ります。
そのまま1 3/4馬身差をつけて5戦目で初重賞制覇。最後は外からスピルバーグが鋭く迫りますが、ディープブリランテはなんとかハナ差抑えて2着を確保しました。

ディープブリランテは底を見せていないという魅力があったのですが、残念ながら今日のレースで底を見せてしまったかもしれません。もともと折り合いに不安があるとはいわれていましたが、そんなに飛ばしたわけでもないのに、直線ではあっさりと突き放されてしまいました。

これで、無敗で朝日杯を勝ったアルフレードや、同じく無敗でラジオNIKKEI杯を制したアダムスピークなどが、底を見せていないと次の期待馬になるのかもしれません。
しかし今日勝ったゴールドシップも5戦してすべて連対しており、かつ負けたのは札幌2歳Sのグランデッツァと、ラジオNIKKEI杯のアダムスピークと、いずれもトップクラスの評価の馬たち。しかもラジオNIKKEI杯ではグランデッツァを下しており、十分トップクラスの力があり、かつ底を見せてはいないとも言えるでしょう。

しかも父ステイゴールド、母父メジロマックイーンは、昨年の3冠馬オルフェーヴルとその兄ドリームジャーニーと同じ。今日のレースぶりから、距離が伸びてさらに良さそうです。
芦毛はメジロマックイーンから受け継いだと思いますが、この時期からすでに完成度が高く、3歳秋に完成したメジロマックイーンよりも早く、春のクラシックでの活躍も期待できそうです。

現3歳世代のディープインパクト産駒は、昨日のクイーンCまで重賞で出走機会7連勝を飾っていましたが、ステイゴールド産駒によってその記録は止められました。これからのクラシック戦線がどうなっていくか、とても楽しみです。

ゴールドシップ
【ゴールドシップ】気合乗りよく、しかも落ち着いていて好印象でした。
ゴールドシップ
本場場入場するディープブリランテ(右)とゴールドシップ(左)