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2009年12月28日

順当な結果ではありました ~有馬記念

有馬記念は、5歳馬ドリームジャーニーの優勝で幕を閉じました。関係者のみなさん、おめでとうございます。池添騎手は戻ってきたときに号泣していましたが、プレッシャーも結構きつかったのではないでしょうか。
今年はなんといっても中心になるべき4歳馬が不在で、5歳馬も1頭のみ。3歳馬が半分近くで、あとは6歳以上という、とっても不思議な年齢構成の年になりました。

その中で1番人気になったのが、勝てば49年ぶり2頭めの3歳牝馬の優勝になるというブエナビスタ。そして2番人気が唯一の5歳馬ドリームジャーニー。あとはマツリダゴッホ、フォゲッタブルと続きました。
しかし3歳牝馬は、あのヒシアマゾンやダイワスカーレットでさえ2着まで。ブエナビスタが強いのはわかっていますが、勝つまではどうかと思っていました。またいつものように後ろからでは、中山で勝つのは至難の技です。

レースは予想通りリーチザクラウンが掛かり気味に逃げ、1000mが58.6のハイペース。その中でブエナビスタはいつもと違って5番手ぐらいの好位、ドリームジャーニーは後ろから2頭めを進みます。
リーチザクラウンが3コーナーで早くも馬群に飲み込まれ、代わって早めに先頭に立ったマツリダゴッホも、直線に入ると失速。
最後は好位から伸びたブエナビスタと、後方から外をまくってきたドリームジャーニーの一騎打ちとなりますが、経験と力に勝るドリームジャーニーの戴冠となりました。この結果は、とても順当だといえるでしょう。

ただドリームジャーニーも3着のエアシェイディも、道中は最後方を走っており、ハイペースはおあつらえ向きだったといえます。その中で、唯一先行して1/2馬身差の2着となったブエナビスタは、かなり強いといえると思います。
しかもいったんドリームジャーニーに交わされてからも、再度差し返そうと伸びています。上がりも、ドリームジャーニーの35.2に次ぐ35.8。3着以下を4馬身以上離しており、この差は決定的といえるでしょう。
さらにブエナビスタはエリザベス女王杯で究極の32.9という上がりを記録しており、その反動が心配された中での好走でした。

考えてみると、JCで3着に好走したのも3歳牝馬のレッドディザイアで、この2頭は相当強いといえるでしょう。
しかし強い3歳牝馬に引き換え、3歳牡馬はどうしてしまったのでしょう。最先着はフォゲッタブルの4着で、リーチザクラウンは13着、アンライバルドは最後歩いて15着。ロジユニヴァースは再度放牧で、ついに秋は1戦もできませんでした。
このあたりは、やはり不良のダービーを激走した反動がでているのではという気もします。

おそらく今年も年度代表馬はウオッカでしょうし、3歳で1番強いのはブエナビスタかレッドディザイアのどちらかでしょう。そういう意味では、今年も牝馬の年だったといえます。
しかし逆にいえば、古馬の牡馬の層がかなり薄いわけで、とても気になります。年が明ければ3歳馬は古馬になるわけで、ぜひ来年は牡馬が年度代表馬となれるよう、がんばって欲しいものです。

2009年12月13日

関東馬のワンツーとは ~阪神JF

今年の阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神JF)は、アパパネ、アニメイトバイオという関東馬2頭による、ワンツーフィニッシュとなりました。

関東馬はスティンガーやショウナンパントルが勝っており、2004年にはショウナンパントル-アンブロワーズで同じようにワンツーを決めています。このように、G1レースとしては、比較的関東馬が活躍するほうだと思います。
しかしG誌の2歳オープン馬情報によると、先週時点での2歳オープン馬は、関西馬33頭に対して、関東馬12頭と1/3程度しかいません。これを見ると、今年の2歳馬は一団と西高東低が強まっているようで、あんまり関東馬同士の組み合わせを買う気にはなれませんでした。

しかしレースは好スタートを切ったアパパネが中団外で折り合い、直線は内を突いて抜け出し、後続を抑えて勝ちました。アニメイトバイオも、一旦坂でアパパネに突き放されたものの、最後は1/2馬身差まで詰めてきて、さすがに牡馬混合の京王杯2歳Sで2着した力を示しました。
シンメイフジやタガノエリザベートなどの人気馬が、いずれも追い込み脚質ということでイヤな予感がしたのですが、案の定追い込みは届かず、上位は中団から内を突いた組となりました。

2006年に馬場を改修したあと、昔に比べると荒れることが少なくなり、また過去3年の勝ち馬が、その後すべてG1ホースになっていることから、アパパネの将来は、かなり明るいものがあります。
桜花賞はともかく、オークスはそこそこ確度が高くなるのではないでしょうか。
ぜひ順調に行って、アニメイトバイオともども、クラシックレースでの関東馬の逆襲を期待したいと思います。

2009年12月06日

エスポワールシチーの強さだけが目立ちました ~JCダート

JCダートは、1番人気のエスポワールシチーが、まさに影をも踏ませぬ逃走劇で逃げ切って終わりました。
アメリカのティズウェイが逃げるという話もありましたが、エスポワールシチーが明確にハナを主張すると抑え、1 1/2馬身ぐらいの差をキープして、2コーナーまでには隊列が決まりました。
そのあと突然マコトスパルビエロが上がっていって2番手につけましたが、エスポワールシチーは動じず。1コーナーまでは先行馬がやりあったので、かなりハイペースになるかと思ったのですが、1000mが1.00.7と意外と落ちついたペースになったのも、エスポワールシチーには味方したかもしれません。

そして直線に入ると突き放すのは、いつものパターン。それほど早いペースでもなかったのに、先行していた両ワンダーやマコトスパルビエロは後退。唯一サクセスブロッケンが懸命に押して抵抗を試みますが、みるみる引き離されていきます。
そして残り200mを切ってからは、ほぼ勝負あったという感じになり、焦点は2着,3着争いに絞られました。そこに外から伸びてきたのが、トパーズSで見事な末脚を見せたシルクメビウス。しかしエスポワールシチーまでは、とても届かず、離れた2着まで。
そして脚が上がったサクセスブロッケンをゴール前でぎりぎり交わして3着を確保したのが、ゴールデンチケット。ダートでは5戦して4着以下がないという堅実さを示しました。

しかし全体にエスポワールシチーの強さだけが目だったレースでした。決して早いペースではなかったのに、先行した有力馬は4コーナー回ったところで早々と脱落。離れた2,3着は、いずれも後方から追い込んできた馬でした。

これで4連勝でG1 3連勝という偉業を達成したわけですが、その片鱗は今年のフェブラリーSでも見せていました。あの時も淀みのないペースで逃げ、直線一旦突き放したのですが、坂で脚が鈍り、最後は実力馬3頭に交わされて、1 1/2馬身差の4着に終わりました。
しかしこれがよい刺激になったようで、そのあとのマーチSから連勝が始まりました。次のかしわ記念でG1初制覇を飾ると、休み明けの南部杯も、回りこそ違いますが、今日のレースと同じようにサクセスブロッケンをみるみる離して、5馬身差の完勝でした。

淀みないペースで逃げて、突き放して勝つというのは、一番強い勝ち方だと思います。他の馬はついていけばつぶれるし、追い込んでも届きません。
今後は海外という話もあるようですが、ぜひ充実しているうちに実現してもらいたいと思います。
まずは3月に行われるドバイワールドカップでしょう。来年から馬場がオールウェザーになるということで、やや不安もありますが、自分でレースを作れるし、地方のダートも中央のダートも、芝でもある程度の実績を残しているので、対応できる可能性はあるのではないでしょうか。
ぜひ健闘してくれることを、祈りたいと思います。