ロードカナロアのすごさ三度 ~高松宮記念

昨年の高松宮記念と大阪杯のときに、ロードカナロアのすごさについて書いたのですが、三度それについて書くことになりました。
今年の高松宮記念でロードカナロア産駒のサトノレーヴが連覇を達成。フェブラリーSでもコスタノヴァが連覇を達成しているので、2年連続で開幕2戦のG1をロードカナロア産駒が勝ったことになります。しかも今年は2着もロードカナロア産駒のレッドモンレーヴが末脚を伸ばして入り、馬連は11,220円の万馬券。この舞台でのロードカナロア産駒の強さは理解しているつもりだったのですが、まさかワン・ツーになるとまでは思い至りませんでした。

今年の注目ポイントは、7歳の高齢馬が果たして上位に来られるのかということが大きかったと思います。それというのも、過去10年で7歳馬が上位に来たのが、2023年1着のファストフォースと2022年3着のキルロードの2頭だけ。7歳上の馬の連対率はわずか2%という状況だったのです。
ところが今年は1番人気サトノレーヴ、2番人気ナムラクレア、4番人気ママコチャ、5番人気エーティーマクフィと上位人気5頭のうち4頭が7歳馬という事態に。いずれも実績は申し分ないものの、過去の傾向を見ると全幅の信頼がおけるのか不安になります。

そんな中、個人的に中心に考えたのはサトノレーヴでした。昨年強い勝ち方をしたときと同じローテーションで来ていることに加えて、ロードカナロア産駒でかつファストフォースと血統的背景が同じということも大きかったと思います。
3年前の7歳の時に、12番人気ながら好位から抜け出してナムラクレアの末脚を抑えて勝ったファストフォースは、父ロードカナロア、母父サクラバクシンオーとスプリント戦に特化したような血統で、それはサトノレーヴと全く同じだったのです。
さらに上記のキルロードも、実は父、母父が全く同じで、この血統は7歳でもタフに走れることがすでに証明されていたのです。

サトノレーヴは前日発売ではナムラクレアに次ぐ2番人気で、当日も直前まで2番人気だったのですが、ルメール騎手騎乗もあったのか、直前で1番人気(3.5倍)に浮上します。ただしルメール騎手は短距離があまり得意ではなく、実際に中長距離に比べると連対率も落ちるのですが、パドックでの気配の良さなども影響したのでしょうか。

五分のスタートを切ったサトノレーヴを、ルメール騎手は中団の外につけます。インビンシブルパパが大きく逃げて作ったペースは、600m32.4とかなりのハイペース。
そして直線に入ってルメール騎手がスムーズに外に持ち出すと、前がきれいに開いて、あとは末脚を発揮するだけ。外をぐんぐん伸びると、残り100m手前で内で粘るパンジャタワー、ウインカーネリアンをかわして先頭。最後は追いこんできたレッドモンレーヴに2馬身差をつける完勝でした。

この時期はドバイワールドカップウィークと重なることが多く、ルメール騎手は騎乗機会が少ないこともあって、高松宮記念は初勝利。それもあるのか、いつも以上に勝利を喜んでいるように見えました。
これでルメール騎手が勝っていないJRA G1は、大阪杯と朝日杯FSの2レースのみ。武豊騎手(ホープフルSのみ)とどちらが早くJRA G1完全制覇を成し遂げるのか、こちらも興味深い競争になります。

それに引き換え残念だったのは、3年連続2着の実績から、今年こそはと2番人気に推されたナムラクレアでした。スプリンターズSでも3年連続3着と、スプリント戦では安定した力を持っていながら、運にも恵まれなかった印象です。牝馬ながら7歳まで現役を続けたのも、G1で惜敗続きだったことが大きかったのでしょう。
陣営としても今年こそという意気込みで、鞍上もかつての主戦だった浜中騎手に戻し、引退レースを迎えました。調教もパドックの様子も良く、悲願達成となるのではとも思ったのですが。

位置取りはいつもよりやや後方の14,15番手。直線は内目をつきますが前が開かず、それでも最後まで脚を伸ばしたものの、0.8秒差6着に終わりました。ある意味追い込み馬の宿命とはいえ、脚を余した形での敗戦だけに、陣営としては悔しさが残る結果だったでしょう。
ただ重賞5勝は素晴らしい成績であり、ぜひ産駒にG1制覇の夢を託したいと思います。

そして次の興味は、来週の大阪杯に移ります。こちらもロードカナロア産駒が強く、昨年はベラジオオペラが連覇。さらに2着もロードカナロア産駒のロードデルレイが入ってワン・ツーフィニッシュ。2年連続でロードカナロア産駒のG1開幕3連勝がかかります。
登録16頭のうち、ロードカナロア産駒は前走鳴尾記念を勝っているデビットバローズただ1頭。ダノンデサイル、クロワデュノールの両ダービー馬に加えて、昨年の宝塚記念を勝ったメイショウタバルや、今年G2を制して好調のショウヘイやレーベンスティールも出走予定で、実績的にはかなり厳しそうです。
はたして四たびロードカナロアのすごさについて書くことになるのか、デビットバローズの走りにも注目したいと思います。

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