馬産地を訪ねて’25 優駿スタリオンステーション

新冠からサラブレッド銀座と呼ばれる道道209号線を進むと、左手に見えてくるのが優駿記念館とその前に立つオグリキャップの像。その奥に優駿スタリオンステーション(優駿SS)があります。
6年前にも訪れましたが、その時は雨で見学時間が短縮されて、あわただしく見た記憶があります。

かつてこの場所はCBスタッドがあり、ナリタブライアン、ナリタタイシン、シルクジャスティス、ブライアンズタイムなどが繋養されていて見学した記憶があります。その後、ナリタブライアンが亡くなると、その放牧地にナリタブライアン記念館が建設されたのですが、早田牧場の倒産によって優駿SSが移ってくると、優駿記念館に変わったのです。

移転前の優駿SSも見学したことがありますが、その時にはオグリキャップとマヤノトップガンがいて、多くの見学者が来ていました。そのため優駿記念館では、オグリキャップに関連する多くの展示を見ることができます。

その優駿記念館で15時までに見学申し込みをすることで、優駿SSを見学をすることができます。ここもかなり人気があり、15時には館内で見学を待つ人が20人以上になっていました。
時間になるとスタッフの方が来て、厩舎まで案内してくれます。見学時間は30分間で、上の厩舎と下の厩舎の2か所をそれぞれ15分ずつという割り振りです。ただし上の厩舎まで歩いていくのに5分ほどかかるので、見学時間は実質10分強という感じになります。

上の厩舎では顔を出してくれる馬と、まったく反応しない馬に分かれました。前回もなかなか出て来なかったゴールドアクターは、今回も人気で待っている人も多かったのですが、残念ながら私が見に行くタイミングでは顔を出してくれませんでした。

人気があるのはやはりG1ホースですが、中でもエスポワールシチー(2009年 JCダート、2010年 フェブラリーSなどG1 9勝)はやはり有名なので、多くの人が前で顔を出すのを待っていました。運よく顔を出すタイミングに出くわしたので、写真を撮ることができました。

エスポワールシチー

ただしカレンブラックヒル(2012年 NHKマイルC)は割と愛想よく顔を出してくれていたのですが、あまり人は周りにおらず、ちょっと残念でした。
ほかに個人的には2021年の天皇賞(春)でお世話になったワールドプレミアに会えたのがうれしかったです。

カレンブラックヒル
ワールドプレミア

15:15ぴったりにスタッフから声掛けがあり、下の厩舎に移動しました。
こちらは何頭か顔を出している馬がいたのですが、さらにスタッフがニンジンでおびき出していただけたので、結果的にほとんどの馬を見ることができました。
特に人気があったのはホッコータルマエ(2014年 チャンピオンズCなどG1 10勝)で、多くの人が期待して待っている中、スタッフがニンジンを使って呼ぶと顔を出してくれて、次々とシャッターの音が響きました。

ホッコータルマエ

また怪我により8月末に引退して種牡馬入りすると伝えられたジオグリフも仲間入りしており、最近の馬で顔なじみということもあり、同じく人気がありました。
ダートで多くの活躍馬を出しているドレフォンの後継種牡馬で、自身は芝で活躍したことから、芝・ダートどちらも行ける可能性があり、種牡馬としても人気が出るのではないでしょうか。

ジオグリフ

他にもインディチャンプ(2019年 マイルCS)、チュウワウィザード(2020年 チャンピオンズCなどG1 4勝)、セリフォス(2022年 マイルCS)などのG1馬や、まぼろしのダービー馬と言われたディープインパクト産駒のシルバーステート(5戦4勝2着1回)など、多彩かつなじみのある馬たちに出会えるのも、優駿SSの魅力と言えると思います。

インディチャンプ
チュウワウィザード
セリフォス
シルバーステート

優駿スタリオンステーリョンで会えた馬たち
ミッキーロケット、リアルインパクト、カレンブラックヒル、ミッキーアイル、ワールドプレミア、アルクトス、エスポワールシチー、セリフォス、シルバーステート、インディチャンプ、ヘニーヒューズ、チュウワウィザード、モーニン、オナーコード、ジオグリフ、ニューイヤーズデイ、ミスターメロディ、ホッコータルマエ、ウエストオーバー

上記の情報は、2025年9月28日時点のものです。
見学日程や時間、条件や馬の顔ぶれは変更になることがあるので、訪問する際は事前に必ず「競走馬のふるさと案内所」のホームページ( https://uma-furusato.com/ )を確認してください。またそこにある「牧場見学ガイド」を参考に、ルールを守って見学していただけるようお願いします。

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