馬産地を訪ねて’25 イーストスタッド

浦河にある種馬場として存在感を放つイーストスタッドですが、6年前に訪問した時は悪天候のため見学できず、今回再訪となりました。
イーストスタッドを見学する際には、事前に公式Xかオンライン予約フォーム、携帯電話のSMSのいずれかで事前に申し込みをする必要があります。1日の見学者数が決まっているため、日程が決まったら早めに申し込むことをお勧めします。

見学時間は8:30~10:00の1時間半ありますが、広い敷地にある放牧地をまわるので、意外と時間がかかります。とはいえ急がなくても、すべての馬を時間内に見ることはできます。
なおカーナビによっては、誤った道を案内されることがあります。前回細い砂利道に誘導されて困ったので、もしそちらに誘導された場合は入らずに、地図などで確認してください。詳しくは「競走馬のふるさと案内所」のホームページ( https://uma-furusato.com/ )のイーストスタッドのページを参照してください。

見学者用駐車場で8:30に受付を行い、靴を消毒してから中に入ります。
放牧地は広いですが事前に地図がメールで送られてきていて、そこに立ち入り可能区域が書かれていて、また立ち入り禁止区域には赤いコーンが立てられているのでわかりやすいです。

在籍している種牡馬にはJRAのG1勝ち馬はおらず、やや地味なメンバー構成ではありますが、なじみの馬は多いです。この馬も種牡馬になっていたかと、驚くこともあるかもしれません。
そんな中でもエース格は、武豊騎手を鞍上に海外G1を2勝(2015年 香港カップ、2016年 イスパーン賞)したエイシンヒカリでしょう。香港Cは逃げ切って、イスパーン賞は途中先頭から8馬身差をつけて勝ち、そのスピードを印象付けました。
残念ながら国内G1は勝てませんでしたが、毎日王冠を逃げ切って勝つなど、速い馬だったという記憶は、今も鮮明に残っています。

芦毛でありながら現役時代は黒い馬体で走っていた印象が強いですが、14歳になってすっかり白い馬体となり、別馬のような感じがします。トップスピードで逃げるレースぶりから気性もきついイメージがあったのですが、のんびりと草をはむ姿からは、そのような気配は感じられませんでした。

エイシンヒカリ

また2017年に青葉賞を勝って、ダービーでは1番人気になりながらレイデオロの3着に敗れ、結果的にそれが最後のレースとなったアドミラブルもここにいます。ディープインパクト産駒で、母系の祖母はリンカーンやヴィクトリーの母グレイスアドマイヤという良血。それもあって成績的にはやや物足りないものの、種牡馬になったのでしょう。
残念ながら目立った産駒はいないですが、がんばって欲しいものです。

アドミラブル

また米3冠レースのうちケンタッキーダービーとベルモントステークスに挑戦し、6,5着と好走したマスターフェンサー。G1は勝てなかったもののG2では好走を繰り返したボッケリーニ。毎日杯、京都新聞杯と連勝して臨んだダービーは6着だったものの、その後短距離で活躍したスマートオーディン。交流重賞を中心にダート重賞を9勝し、最後にJBCスプリントでG1制覇を飾ったダノンレジェンド、JBCスプリントや根岸Sを勝つなどダート短距離で活躍したものの、3度挑戦したフェブラリーSでは2着までだったレッドルゼルなど、記憶に残る馬も多く繋養されています。

マスターフェンサー
ボッケリーニ
スマートオーディン
ダノンレジェンド
レッドルゼル

静かな環境で見学者も少なく、のんびり馬を見ることができるという意味でも、とても良いところだと思います。

イーストスタッドで会えた馬たち
インカンテーション、ヘンリーバローズ、ヒストリカル、ネクサスハート、ダノンレジェンド、サンライズソア、マジェスティックウォリアー、マスターフェンサー、スマートオーディン、キングオブコージ、サングラス、ブラックブロッサム、オーヴァルエース、モジアナフレーバー、ボッケリーニ、レッドルゼル、アドミラブル、ヴァンゴッホ、エイシンヒカリ、メトセラ、ルックスザットキル

上記の情報は、2025年9月28日時点のものです。
見学日程や時間、条件や馬の顔ぶれは変更になることがあるので、訪問する際は事前に必ず「競走馬のふるさと案内所」のホームページ( https://uma-furusato.com/ )を確認してください。またそこにある「牧場見学ガイド」を参考に、ルールを守って見学していただけるようお願いします。

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