気になった馬は追いかけるべきか ~NHKマイルC

NHKマイルCの印象は、とらえどころのないレースという感じでしょうか。荒れる年があれば固く収まる年もあり、連対馬の前走もバラエティーに富んでいて、なかなか一筋縄ではいきません。

今年は牝馬のグランアレグリアが、単勝1.5倍という圧倒的な支持を受けました。同じく牡馬に挑戦した朝日杯FSでは、1番人気に支持されたもののアドマイヤマーズとの叩き合いに敗れて2 1/2馬身差4着。しかし休み明けの桜花賞を圧勝して、再び復権してきたのです。
一度牡馬に負けているのに再び人気になったのは、桜花賞の勝ちっぷりがあまりに印象的だったせいでしょう。3か月半ぶりにもかかわらず、休み明けを感じさせない強さは、外厩の存在感をまざまざと見せつけ(これは皐月賞のサートゥルナーリアの勝利でさらに強調されました)、敵なしのイメージを強烈に植え付けました。ルメール騎手のJRA G1 3連勝も影響したでしょう。

対するアドマイヤマーズは、今年初戦に選んだ芝1800mの共同通信杯であっさり差されて2着に敗れ初の敗戦を喫すると、皐月賞でもすさまじい叩き合いをする上位3頭からは離れた4着。鞍上のM.デムーロ騎手も、今年はG1ではルメール騎手に大きく水をあけられた印象で、直接対決では圧勝しているにもかかわらず、4.3倍の2番人気となったのは、仕方ない感じもします。

しかしレースでは、グランアレグリアが中団で包まれて行き場をなくし、強引に持ち出すようなスムーズさに欠ける形になってしまったのに対して、アドマイヤマーズは中団から外を通って抜け出すと、追い込んできたケイデンスコールを抑えての戴冠となりました。
いったんグランアレグリアと並ぶ場面もあったのですが、朝日杯FS同様に競り勝った姿からは、マイルでの強さを改めて感じさせました。

ところでタイトルの気になった馬ですが、14番人気で穴をあけたケイデンスコールのことでした。
昨年の朝日杯FSを予想した際に、かなり重い印を打ったのです。その理由としては、やや重の新潟2歳Sで1番の上り33.1で勝ちきったことでした。そこまでの3戦すべてが左回りということは気になりましたが、こなせる可能性はあると思ったのです。
しかしレースでは、出遅れて後方を追走。そのまま見せ場なく2.1秒差13着に大敗しました。今年初戦の毎日杯も、後方から1番の上りで差を詰めたものの、1 1/2馬身差4着まで。毎日杯のレベルが疑問だったこともあり、そこまでの馬だったのかと、NHKマイルCでは印を打ちませんでした。

しかし調教の良さは目につきましたし、パドックでの落ち着いて集中した様子は、少し気になりました。とはいえ、そんなことを思い出したのは、大外を一気の末脚で差してきた18番ゼッケンに気づいた時でした。
気になった馬はずっと追いかけるという人もいるようですが、私の場合は、成績が振るわないとあっさりとあきらめてしまうことが多いと思います。そのためか、前のレースでこの組み合わせは買っていたのにということが時々あります。

1頭の馬を追いかけるということは、関心を持ち続けるということでしょう。競馬を始めた当初は、そういう馬が何頭かいました。しかし何年も続けているうちに、馬の名前も記号のようになってきたような気がします。
少なくとも何らかの理由で関心を持った馬は、しばらく追いかけてみようかと思っています。ただし記憶力が悪くなってきて、馬の名前がなかなか覚えられないのが難題ですが。

アドマイヤマーズ
【アドマイヤマーズ】朝日杯FSで見せた強さを取り戻した印象でした。
グランアレグリア
【グランアレグリア】残念ながら人気には応えられなかったものの、好馬体は印象的でした。
ケイデンスコール
【ケイデンスコール】調教もパドックも出来の良さは目についたのですが。
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